zakzak

記事詳細

【サザンオールスターズ40周年への轍】2013年 桑田佳祐「再会を祝してオッパイ…じゃなくてカンパイ!」活動再開

★第29回

 消費税が8%に引き上げられ、富士山が「世界文化遺産」になり、「楽天」が初の日本一に輝いた。巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏と元ヤンキースの松井秀喜氏が「国民栄誉賞」を受賞し、「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」が新語・流行語年間大賞を受賞した2013年-。

 08年の「無期活動休止」から5年。デビュー35周年を迎えた6月25日にサザンオールスターズとしての活動再開が発表された。その間、さまざまな出来事があり、すべてが順風満帆とはいえなかった。

 10年7月、ソロ活動を精力的に続けてきた桑田佳祐が初期の食道がんを告白、その治療のために音楽活動を一時休養することになったのだ。

 手術は無事に終了し、がん公表から約40日後には無事退院。その年の「第61回NHK紅白歌合戦」に出場し、東京・青山のビクター・スタジオからの生中継で『それ行けベイビー!!』と『本当は怖い愛とロマンス』の2曲を熱唱、本格的に音楽活動を再開した。

 11年3月11日には死者1万5000人を超える東日本大震災が発生。チャリティーとしてサザンが所属する事務所「アミューズ」のタレント、ミュージシャン計37組54人が一堂に会してユニット「チーム・アミューズ!!」を結成。桑田が書き下ろした『Let’S try again』をメドレー形式で歌った。同曲はシングル化され同年5月25日に発売された。

 それから2年後、満を持して発表されたのがサザンの活動再開だった。

 「再会を祝してオッパイ! ……じゃなくてカンパイ!」と桑田らしい言い回しで「復活宣言」を公式サイトで行った。

 通算54枚目のシングル『ピースとハイライト』(13年8月7日発売)を引っ提げて、全国5会場全9公演の野外ツアー「灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!!」が行われた。このツアーは「茅ヶ崎公園野球場」も含まれた(ほか神戸、愛知、宮城でも開催)。

 桑田にとって、ホームタウンでの凱旋コンサートは13年ぶりだったが、今回はデビュー35周年、そして活動再開のサプライズ的な要素があったのかもしれない。しかも活動休止前のライブでは病気療養で参加できなかった野沢秀行も参加、メンバー全員が勢ぞろいしてのライブとなった。

 ところで、この復活ライブについて、一方では「当時、50周年ツアーを繰り広げていたミック・ジャガー率いるローリング・ストーンズの影響も大きかったのでは」という見方をする音楽関係者の声もあった。

 桑田は、ストーンズやポール・マッカートニー、さらにはエリック・クラプトンらをリスペクトし「彼らには励まされる」と言い続けてきた。

 そう言ったこともあって、ツアーの初日では「魂を込めて…時には手を抜きながら、来日するポール・マッカートニーに代わってジョン・レノンになり代わり一生懸命に歌います」とジョークと思わせながら、自らの思いを独特な、お茶目な表現で伝えていた。

 11月30日、12月1、3、4日の計4日間行われた恒例のイベント『桑田佳祐 Act Against AIDS 2013「昭和八十八年度!ひとり紅白歌合戦」』では、サザンのメンバー全員が駆けつけ、ザ・ドリフターズの格好にふんして「チョットだけョ!全員集合」「ドリフのズンドコ節」「ドリフのビバノン音頭」を歌った。(芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

関連ニュース

アクセスランキング