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注目集めるNHK発の楽曲 5人組キッズ『Foorin』が歌う米津玄師制作「パプリカ」 黒カラス・キョエが歌う心に染みる「大好きって意味だよ」

 NHK発の楽曲が注目されている。

 「ボーッと生きてんじゃねーよ!」の決めゼリフが人気の5歳の女の子、チコちゃんが出演する『チコちゃんに叱られる!』。昨年暮れの紅白歌合戦には番組MCの岡村隆史と一緒に出演、人気に拍車をかけた。

 その番組のラスト、視聴者からのお便りを紹介するコーナーで、ハガキを運ぶ役目を担うのが、江戸川の黒いカラス、キョエ。岡村に「バカー!」と毒舌を吐くことでもおなじみで、チコちゃんに負けない人気ぶり。

 キョエは番組内でバースデーソングや童謡の替え歌、『壊れかけのRadio』『WOW WAR TONIGHT~特には起こせよムーヴメント』などを披露し、視聴者から歌声へのリクエストも届くほどだった。

 そんなキョエが『大好きって意味だよ』をCDリリース。楽曲は番組のファンだという槇原敬之作詞作曲。

 ゆったりとしたメロディーラインは、せつないマイナー調のコードから叙情的な昭和の情景が浮かぶ。キョエの視点で世の中を見つめた歌詞は、本心とは逆のことを言ってしまって、あとであんなことを言わなければよかったと思い後悔した経験を思い出させる。

 1970年代のカーペンターズに通じるのどかな温もりが感じられる。『みんなのうた』で流れた途端に視聴者から問い合わせが殺到したのもうなずける。事件事故が多発する令和初頭、ボーッとしながら聞いても心に染み込んでくる。

 東京五輪まであと400日余り。昨年、NHKが2020応援ソングとして米津玄師が『パプリカ』を制作。歌唱は米津自身も選考者で参加したオーディションで選ばれた5人の子供たちでつくる『Foorin』。

 振付は辻本知彦と菅原小春。辻本はシルク・ドゥ・ソレイユ初の日本人ダンサー、菅原は独自のスタイルが世界的に高い評価を得るダンサーだ。

 昨年も話題になったが、五輪を前に再び広がりを見せている。幼稚園、保育園、小学校で休み時間にはアカペラで踊り、運動会や学芸会でも使われるという。

 YouTubeではダンスパターン、世界観などをはじめ、いくつかのパターンが公式MVで上がっているが、その再生回数は全パターンのトータルで1億1000万回を超えている。「歌ってみた」「踊ってみた」パターンも相当数ある。

 昨秋には上白石萌歌が新バージョンの編曲でレコーディング。『2018NHK杯フィギュアスケート競技大会』でも使用された。

 障がい者も健常者も、高齢者も子供も共生できる社会の応援歌として、誰もが心に響き笑顔になれる楽曲には何ものにも負けないパワーがある。

 ■酒井政利(さかい・まさとし) 南沙織、郷ひろみ、山口百恵、キャンディーズ、矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、その売上累計は約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。

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