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【大人のエンタメ】第二次大戦時の装備や戦車が登場! “本物志向”の戦争アクション 「アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場」22日公開

 フィンランド国内で最も映画観客を動員した作品が22日に公開される。第二次大戦中、祖国防衛のためにソ連軍と戦ったフィンランド兵の壮絶な姿を描いた『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』だ。

 フィンランドは1939~40年、ソ連に侵略され、いわゆる「冬戦争」を戦い敗北するが、41年にナチスドイツのソ連侵攻に呼応して、ソ連との戦争を再び始めた。この戦いは、フィンランドの立場では「冬戦争」の延長線上に位置し「継続戦争」と呼ぶ。

 実は第二次大戦は、各国の思惑や関係が複雑に絡み合い、戦後に日本人が教科書で教わった“ファシズム対民主主義”という単純な構図だったわけではない。

 劇中、フィンランド兵がドイツ軍と同じヘルメットをかぶっているのは、ドイツと共に侵攻したためではなく、フィンランド軍が寄せ集めの武器を使用していたからで、ドイツ軍ヘルメットも第一次大戦のものだ。

 むしろ日独伊三国同盟(40年)直前までの蒋介石率いる中国国民党のほうが、ナチスドイツとの結びつきは強かった。上海戦(37年)で日本軍と戦った中国国民党の軍隊が、ドイツ軍のヘルメットを着用し、ドイツ製の武器で武装していたのは有名な話だ。

 テレビで上海戦争の記録フィルムを見て、ドイツ軍に似た国民党軍を奇妙に思った人も少なくないだろう。中華民国とドイツは1910年代から軍事・経済的な協力関係にあり中国軍の近代化はドイツの協力によって成し遂げられたのだ。

 一方、フィンランドはハンガリーなどと違い、日独伊三国同盟に属していたわけではなく(防共協定には参加)、ソ連に敗北後はドイツ軍を国外に追い出すために戦い、それでソ連の占領統治を受けずに済んだ。映画には、前述のフィンランド軍のヘルメットや使用していた武器をはじめ、ソ連軍のT34戦車などが登場し、近年の本物志向の戦争アクションとしても注目すべき作品である。(瀬戸川宗太)

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