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人間は急激に増えすぎた? 生物の「理」に反する児童虐待…地球規模で人間の何かが壊れ始めている!?

 この6月、例年よりも早く夏模様となった爽やかな北海道で事件は起きた。

 その事件の容疑者は札幌市に住む池田莉菜容疑者(21)。写真を見る限りでは、現役アイドルばりのうら若き女性である。報道では札幌すすきのの人気ホステスさんであったという。

 彼女が在籍していた店のホームページを見たが北海道ではこのジャンルを「ニュークラブ」と呼ぶが、東京や大阪でいうところの「キャバクラ」である。

 その彼女の自宅マンションから「子供の様子がおかしい」と119番通報があり、救急車が到着したときには、すでに子供は心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認されたという。

 また容疑者の部屋には交際相手で飲食店経営の藤原一弥容疑者(24)もいた。

 子供の体にはアザやタバコを押し付けたような痕があり、かなりやせていて、道警は日常的な虐待があったとみて2人を逮捕した。

 児童虐待のニュースほど、私たちの心をえぐる事件はないだろう。それは人間性云々の前に、生物としてのプログラムに反するからだと思う。

 生命の定義はウイルスから虫、魚、鳥、ほ乳類に至るまで、最大の特徴のひとつに、自己と同じ子孫を複製し増殖するという「自己複製能力」が挙げられる。

 別の惑星に発生している地球外生命までを含め、生命とは、この能力がすべての「理」だと定義されている。

 戦争とは最大の犯罪であるが、生物の集団間の闘争そのものは、ほ乳類などよりも下等な生物から、人間とほとんど遺伝子が変わらないチンパンジーのような霊長類まで、逆に生物界的には珍しくないという。

 と言うことは、児童虐待死というのは、生物学的には戦争よりも「悪」なのかもしれないのだ。

 児童虐待被害の警察庁データを見ると過去最多を更新したという。

 急激な「少子化」が報告されているのに児童虐待の件数が増えているということは、子供の数という分母が減っているわけだから、その「濃さ」はさらに相当だということだ。

 その簡単な算数式が現すのは、世間が思っている以上に、私たち人間の生物としての基本プログラムが壊れ始めているという事実である。

 話は大きくなるが、今現在の世界人口は77億人弱だが、2050年には90億人、今世紀の終わりまでには100億人に達するといわれている。

 約50年前の1960年にはその半分以下の30億人で、200年前の1800年には10億人程度だった。

 たった300年で特定の生物種の固体数が10倍になるのである。これを他の生き物の大繁殖に例えたならば、おかしくないわけがない。

 筆舌に尽くし難い事件を、まるでSF映画のように表現するのに賛否はあると思うが、「児童虐待死」の話を聞くたびに、地球規模で人間の何かがぶっ壊れ始めていると感じてしまう。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画『首都高速トライアル』で俳優デビュー。90年には『スプラッシュ』で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。

 主な出演番組は『アウト×デラックス』(フジテレビ系)など。現在、新宿花園神社特設テントで公演の舞台『蛇姫様 わが心の奈蛇』(24日まで)に出演中。

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