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【女医ドル】唾液はお口の守護神 ドライマウスを防ごう 吉田聡美先生

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【女医ドル】唾液はお口の守護神 ドライマウスを防ごう 吉田聡美先生

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吉田聡美先生  口腔(こうくう)乾燥症(ドライマウス)は唾液の分泌が低下し、口の中が乾いてしまう歯科疾患の一つです。

 唾液分泌の低下には、加齢、不規則な生活、ストレス、喫煙、口呼吸、シェーグレン症候群などの唾液腺の障害、糖尿病などの全身性代謝疾患、抗うつ剤、抗アレルギー剤などの薬の副作用とさまざまな原因が挙げられます。これらの原因により、唾液が出にくくなったり、口の中の乾燥により、さまざまな症状を引き起こすことをドライマウスといいます。

 唾液の1日の平均的な分泌量は、約1〜1・5リットル程度で、水、電解質、その他多種類の酵素から構成されています。これらの酵素は、アミラーゼなど、食べ物の消化液としてよく知られているもののほか、口腔粘膜の保護や、殺菌、抗菌など、口の中の細菌の繁殖を防いでくれる作用のものもあります。

 そのため、唾液分泌の低下に伴い、口臭の悪化、歯周病の進行、舌苔(ぜったい)の増加やカンジダ症、口内炎、口角炎など、さまざまな症状が見られることがあります。また、唾液には、口の中のPHを保つ緩衝作用があるため、虫歯の発生や進行を防ぐ作用もあるのです。

 口の中の乾燥が気になるときは特に、口の中を清潔に保つことも必要です。

 そのほか、唾液は、食べ物を咀嚼(そしゃく)したときに大量に分泌されることにより、食べ物を食べやすくしたり、飲み込みやすくする作用もあり、分泌の低下により、味覚障害や、嚥下(えんげ)障害を引き起こします。そして、口の中がネバネバしてしまい、話もしづらくなってしまいます。さらに、口の中が苦い、舌が痛いなどの症状も見られることがあります。

 治療方法としては(1)人工唾液、保湿ジェルの使用(2)唾液腺のマッサージ(3)筋機能療法(唾液を分泌する唾液腺の周りの筋肉を鍛えることにより、十分な唾液の分泌を促進させる)(4)唾液分泌促進剤の服用などがあります。

 口の乾燥で悩まれている方は、一度ぜひ歯科にご相談ください。

 最後に、普段の生活でできる、ドライマウスの予防方法をお伝えします。(1)食事はよくかんで食べる(2)規則正しい生活とリラックスできる時間を心がける(3)口をしっかりと動かし、はっきり話をする(4)加湿器などを使用し、室内の湿度に気を配るなどです。

 唾液分泌を促進させるシュガーレスガムやレモン、梅干しなどもお勧めします。

 ■吉田聡美(よしだ・さとみ) 松本歯科大学歯学部卒業。神奈川歯科大学研修修了。都内歯科クリニック勤務後、モアナ歯科クリニック開業、2015年1月、東京・竹の塚に分院オープン。4月、さいたま市の武蔵浦和医院オープン。現在に至る。(株)カロスエンターテイメント所属。

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