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【岡田将生】謙虚な男は心の痛みも分かる 映画「潔く柔く」主演 

ニュースカテゴリ:ぴいぷるの

【岡田将生】謙虚な男は心の痛みも分かる 映画「潔く柔く」主演 

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岡田将生  順調にキャリアを積み上げている人気若手俳優。現在、連続ドラマ「リーガルハイ」(フジテレビ系)に出演中のほか、映画2本が公開中。さらに4本の映画が公開を控えている。

 26日からは、主演映画「潔く柔く(きよくやわく)」が公開される。累計295万部を突破した漫画家・いくえみ綾さんの人気少女コミックの映画化で、大切な人を失った過去を持つ女性(長澤まさみ)と彼が出会ったことから紡ぎ出されるラブストーリーだ。

 「少女漫画は若い男女の恋愛もの、といった偏見を持っていたのですが、この作品は恋愛だけでなく、人をきちんと描き、命というテーマを扱っているのでひかれました。いくえみ先生のセリフは、心に響くものがありますね」

 彼が演じるのは、過去の事故に罪悪感を持ち続けている会社員。演じるにあたり、自分にも変化があった。

 「僕もプライベートでずっと罪悪感を抱いていることがあるんです。撮影中は考えさせられました。“必死に忘れようとしている自分”と、“向き合おうとしている自分”のはざまでモヤモヤしていたのですが、ちゃんとその出来事を受け止めようと。そうしたら人の痛みが分かるようになり、身近な人にも優しくできるようになりました」

 大切な人を亡くした人にこそ、見てほしい。

 「僕も過去に友人を亡くしたことがあって、その時はすごく心が痛かった。同じような心の痛みを持つ人がこの作品を見たら、何か変わるかもしれません」

 芸能界に入ったきっかけは、中学2年生のときに原宿でスカウトされたこと。ただ、当時は部活に夢中で断ったという。

 「人前に立つのが得意ではなかったので、そういう華やかな世界は自分には無縁だと思っていました。目立ちたくないタイプだったんです」

 それは今も変わらない。

 「表現するときは見てほしいですが、プライベートでは、あまり見られたくないですね…」

 自分を見せないタイプだからこそ、演技をするときが唯一、人前で自分をさらけ出せるときでもある。

 「演技をしていると楽しいですね。今は充実しています」

 実は、中学時代は「保育士」になりたかったという。

 「子供が好きで、この仕事をしていなかったら、そういう道もあったのかなとは思っています。子供は一緒にいて癒やされますし、新鮮な反応をしてくれるので、うれしいです」

 そんな素朴だった少年に心境の変化が訪れたのは、高校1年生のとき。

 「夢中になれることがなくて、何をしていいのか分からなくなったとき、もらった名刺に書かれた事務所に連絡しました。タダでお芝居のレッスンができるのはいいなぁと」

 2006年に「東京少女〜眺める少女」でドラマデビュー。その後、数々の映画に出演し、09年度映画賞の新人賞を総なめ。さらに、10年度の日本アカデミー賞では優秀助演男優賞を受賞した。目覚ましい成長ぶりだが、本人は「常に下を向いて、反省しています」と真顔で言う。

 「もともと、こういう(ネガティブな)タイプなんです。共演する俳優さん、どの方を見ても、すごいなぁと思います。台本の見方、読み方がそれぞれ違うので、勉強になります。毎回、素敵な俳優さんたちとお仕事をさせていただき、感謝しています」

 この謙虚な姿勢が人気の理由でもあるのだろう。

 「リーガルハイ」の主演・堺雅人からも大いに影響を受けている。

 「人気シリーズに出させていただくのは、相当なプレッシャーと喜びが同時にあります。堺さんの演技は見ていて圧倒されます。尊敬する俳優さんです」

 ドラマでは「人たらし」とまで言われる魅力的な青年弁護士を演じているが、素顔もドラマと同じく魅力的なのだった。 (ペン・加藤弓子 カメラ・栗橋隆悦)

 ■おかだ・まさき 1989年8月15日生まれ、24歳。東京都出身。2006年、ドラマデビュー。09年に映画「重力ピエロ」、「ホノカアボーイ」などに出演。翌年、映画「告白」「悪人」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。現在、映画「劇場版 ATARU THE FIRST LOVE & THE LAST KILL」「謝罪の王様」が公開中。11月9日から映画「四十九日のレシピ」、来年は映画「偉大なる、しゅららぼん」「オー!ファーザー」が公開予定。

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