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【夏目ひみか】漱石の玄孫はシンガー・ソングライター

 文豪・夏目漱石の玄孫(やしゃご)。つまり漱石5世にあたる女性は、シンガー・ソングライターになっていた。

 「曲をつくるとき、涙を流しながら、笑いながら、怒りながら、つくるんです。日本って言霊がある国。思いをこめるとそこに魂が宿る。それが聴いてくれる人たちに届くと信じているんです」

 ハスキーでボーイッシュな声。やはり“らしい”というべきか、言葉に深いこだわりがある。

 「私としては、たまたま夏目漱石の家系に生まれただけで。今は誇りを持っていえますが、以前は何もできない自分にコンプレックスがあったんです。それこそ、漢字がろくに読めなかったり。もし夏目漱石の名前を汚したら、と」

 現在はソウルシンガーとしての活動を中心に作詞・作曲・編曲を幅広く手がける。2008年「ピースフル・ワールド」がタワーレコードのウイークリーチャートで全国5位となるなどヒットした。当初はルーツを公にしていなかったが、この年にカミングアウトした。そのころ、漱石の作品も初めて読んだという。

 「『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』はなんとなく、理解できました。でも『こころ』は難しい。ただ、感覚は似ているかなと思う。表現の仕方が共感できる。私も歌詞を書くとき、空想もあったり現実のこともあったりですが」

 以前、フジテレビの番組企画で、「草枕」の一節をラップにしたこともあった。

 「表現的には難しい言葉のチョイスをしていて、だいぶ変わっている人だとも感じます。もし今、漱石がいたら、きっと同じような感覚で、『あいつ、むかつくよね』とか、いろんなことで共感できたのかなと」

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