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一橋大学での百田尚樹氏の講演会中止と、表現の自由 伝統に泥塗った残念な事件 (1/2ページ)

 一橋大学の学園祭「KODAIRA祭」で予定されていた、作家、百田尚樹氏の講演会が、一部の在学生と、彼らに呼応した外部勢力による反対運動で中止に追い込まれた。

 一橋大学は東京都国立市にキャンパスがあり、商、経済、法、社会学部の4つの文系学部からなる、比較的小規模な国立大学である。政財官界にそうそうたる人材を輩出してきた名門だが、明治末期や戦前には、東京帝大に肩入れする文部省や大蔵省に対抗し、教職員だけでなく学生と同窓会も一丸となって闘い、商業学校から大学への昇格や、存続を勝ち取った歴史を持つ。

 良い意味での「リベラルな校風」であり、石原慎太郎元都知事や田中康夫元長野県知事がOBというのも、分かる気がする。

 私は昨年12月、一橋大学OBが中心メンバーの「新三木会」に招かれて、千代田区一ツ橋にある如水会館で講演した。質疑応答や懇親会の雑談を通じて、OBの方々の優秀さをよく知っている。だから、今回の件は名門大学の校名や伝統に、少数の在学生が泥を塗った残念な事件と捉えている。

 民主主義国家に必要不可欠な人権として「表現の自由」がある。米国では合衆国憲法修正第1条がこれを保障し、日本国憲法では第21条1項に、「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」という条文がある。

 民主主義は、人間の意見は必ず対立することや、人間は必ず間違いを犯すことを前提にした制度である。対立や間違いを修正して前に進むには「表現の自由」を保障し、誰もが自由に主張や議論ができる環境が必要なのだ。

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