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米韓FTA協議物別れ…読み甘い文政権、苦境も 専門家「トランプ氏には通用しない」 (1/2ページ)

 【ソウル=桜井紀雄、ワシントン=小雲規生】米韓両政府は22日、自由貿易協定(FTA)の扱いを話し合う初の特別会合をソウルで開いた。迅速な改定交渉入りを求めた米側に対し、韓国側は「FTAは米貿易赤字の原因ではない」と応じず、合意に至らないまま協議は終了した。

 韓国側代表の産業通商資源省の金鉉宗通商交渉本部長が会合後に明らかにした。

 米側はFTA発効後、自動車や鉄鋼、ITを中心にモノの貿易赤字が2倍に膨らんだとし、協定の改定や修正を通じた是正を求めた。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は訪韓せず、会合終了後に出した声明で、米国の企業や知的財産にとって不利な制度が韓国にあると不満を表明。「現行協定の履行の改善と合意内容の見直しに注力する」と、引き続き再交渉を要求した。

 韓国側は、サービスや投資分野など総合的にみて互恵的だと強調し、まず現行協定の効果を検証するよう提案。次回の会合日程も決まらなかった。

 トランプ米大統領は、FTAを「ひどい取引だ」として就任前から再交渉に意欲を示し、USTRが7月、改定に向けた特別会合のワシントン開催を要求。

 韓国側は、組織改編で通商交渉本部長も決まっていない点などを挙げ、開催時期の先延ばしやソウルでの開催を求めていた。金氏は今月初めに本部長に就任したばかりで、韓国側の準備不足も指摘されている。

 FTAをめぐって、韓国側には「米国は北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉を優先させ、韓国への要求は来年以降になる」という甘い読みがあった。だが、トランプ米大統領は、NAFTAと並行して米韓FTAの再交渉を早々と求めた。今後、韓国側が厳しい立場に追い込まれる可能性もゼロではなく、万一、韓国がFTA再交渉を受け入れれば、米国は日本にもFTA交渉入りを迫る恐れがある。

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