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《zak女の雄叫び お題は「猛」》猛烈な怒り綴る「だんなデスノート」 恐ろしき夫婦の事件簿

 「パソコンの故障で妻にたたき起こされ、カッとなった」。今月22日、妻の遺体を山林に遺棄したとして、死体遺棄容疑で警視庁に逮捕された50代の男の供述には、思わず耳を疑った。変わり果てた姿で見つかった妻の頭には、ハンマーのようなもので殴られた陥没骨折の痕が30カ所以上あったという。妻に対する猛烈な怒り、憎悪。男の感情が爆発したきっかけが「パソコンの故障」をめぐる些細(ささい)な口論だったというのは、なんとも背筋の寒くなる話だ。

 事件を取材していて、最近雑誌などで話題になっているあるウェブサイトの存在を思い出した。事件と立場は逆になるが、妻が夫に「死んでほしい」という願いをインターネット上の掲示板に書きこむ「だんなデスノート」だ。トップページの死に神のようなアイコンと過激な内容が議論を呼んでおり、実際に書き込みを読んでみると「旦那がいるから週末が憂鬱」といった愚痴のようなものから、「夫に一日も早く消えてほしい」「早く逝け」といった狂気に満ちたものまでさまざまだ。

 書き込みはいずれも匿名で「だんな」個人が特定されるような記述はなく、脅迫などの犯罪にはあたらないとされているが、既婚者の男性が見たら卒倒するような書き込みがあふれている。「死ね」と人の命をさげすむようなサイトの存在そのものを不快に思う人もいるかもしれないが、ここに不満を書き込むことでストレスを解消し、“爆発”をなんとか抑えているという人がいるのも現実ではないだろうか。サイトを見ていると、日常生活の何気ないやりとりを通じて配偶者への不満が増幅していく様子がよく分かる。

 一方、このサイトと対極を成すようなウエブサイトが最近登場し、注目を集めている。今年6月に開設されたサイト「俺の嫁が可愛い」は、自分がいかに妻を愛しているか、自分の妻がいかにかわいいかをのろけ合う掲示板で、「言葉であらわせないくらいかわいい 愛してる」などと読んでいるうちにこちらが赤面してしまうようなコメントが満載だ。

 ちなみにこのサイトには「うちの旦那が素敵」「うちの子可愛い」という姉妹サイトも存在し、夫自慢、子供自慢が惜しげもなくつづられている。ほっこりするようなものもあれば、思わず「イラッ」としてしまうようなのろけもあり、こちらも閲覧には“覚悟”が必要かもしれない。

 「憎悪」も「のろけ」も、配偶者に対する極めて個人的な感情だが、それがインターネットを通じて不特定多数の人間の間で共有されるというのは、時代を反映していて興味深いと感じる一方、「匿名」というだけで、自分の頭の中をさらけ出すような行為は、個人的にはなんだか不気味で恐ろしいと思ってしまう。

 結婚生活3年目の私はまだどちらの掲示板にも書き込む予定はないが、夫もそうであってほしいと祈るばかりだ。(い)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。8月のお題は「猛」 です。

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