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【ぴいぷる】読書忘れたネット世代に喝 元駐中国大使・丹羽宇一郎氏「必ず後で手痛いしっぺ返しを食らう」 (1/3ページ)

 「いまの私は干物のような年齢ですよ。だからこそ自由だし、誰からも束縛されることがない。血気盛んな年齢だったらこうはいかない。きっと何か発言するたびに袋だたきにされてしまいますよ」

 伊藤忠商事のトップとしてドラスチックな改革を行い、名経営者の名をほしいままにしてきた。その後、民間人として初めて駐中国大使を務め、尖閣問題に端を発した日中間の摩擦回避に、自らの信念にもとづき立ち向かったことでも知られる。

 冒頭の言葉は、こうした世界に身を置いてきた経験から出た真情だろう。

 この「干物」うんぬん。枯れ果ててしまったという意味ではない。西郷隆盛の『南洲翁遺訓』にある〈命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也〉を、丹羽さんなりに表現したもので、個人的な欲望がないから、誰に遠慮もなく言いたいことが言える立場にいられると受け取れる。

 近著『死ぬほど読書』(幻冬舎)の売れ行きが好調だ。7月に刊行後、早15万部。本が売れない時代に読書する意味を説く本が売れるというのは、不思議な現象ではある。

 「読書の習慣を大事にしてきた人たちが、読書を軽視する最近の風潮を見て、それではいけないと考えていたところに私の本が出て、『そうだ、そうだ。丹羽の考えも私と同じだ』と、改めて熟読されているのじゃないかと思いますね」

 事実、読者層は30代後半から70代の男性がほとんどで、ネット世代の10代から30代前半は少ないという。

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