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化学・生物兵器に対応する特殊防護車「NBC偵察車」 車内のラボで解析、物質の特定も (1/2ページ)

 「CBRNE」(シーバーン)という言葉がある。化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性物質(Radiological)、核(Nuclear)、爆発物(Explosive)の頭文字を取った言葉だ。テロの脅威が吹き荒れる今、世界中の軍隊や治安維持機関の間で、最も重要視されている脅威を表している。

 日本は1995年に地下鉄サリン事件という化学テロを経験した。当時、警察や消防には化学兵器に対する知識も装備もなく、自衛隊が大きく貢献した。急遽(きゅうきょ)警察に対し、教育を施し、化学防護服を貸与した。にもかかわらず、CBRNE対策について、陸上自衛隊は世界から後れを取っている。

 自衛隊発足当初から、陸自内に小規模ながら化学部隊を編制していた。化学兵器や焼夷兵器などに対抗するため、資機材をそろえ、訓練を重ねてきた。だが、あくまで「化学」への対処だけを考えており、核兵器や生物兵器への備えは脆弱(ぜいじゃく)だった。

 転機となったのが、99年に発生した「東海村JOC臨界事故」だ。原子力災害派遣として、陸自化学部隊が派遣されることが決まったが、核・放射能に有効な装備は持っていなかった。さらに、2001年に米国で「炭疽(たんそ)菌」を用いたテロが発生した。

 こうした生物兵器を使ったテロに対しては、研究こそしていたが、有効な装備は持っていなかったことが明らかになる。

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