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「北朝鮮で反金正恩の民衆蜂起も」米国政界でふくらむ期待 (2/2ページ)

 しかし、北朝鮮の独裁体制の残忍さを甘く見てはいけない。過去にも、民衆や軍隊の不満が表出したことがあったが、そのすべてに「血の粛清」が加えられた。

 (参考記事:抗議する労働者を戦車で轢殺…北朝鮮「黄海製鉄所の虐殺」

 果たして、実際にそのような動きが出てきたとき、米国はどのような態度を取るのだろうか。黙ってみているだけでは、蜂起した民衆グループが皆殺しにされて終わりである。だからと言って、北朝鮮が核武装してしまった今、米軍が民衆蜂起を助けるため素早く介入するとも思えない。米国は、核兵器を持っていないシリアにさえ、地上部隊を送ろうとしないのだから。

 仮にも、北朝鮮の内部変化に期待したいのならば、米国(そして日本や韓国)の政治家は今から、北朝鮮を民主化に導く取り組みを始めるべきだ。そのような努力があって初めて、北朝鮮社会で変化が起き始めた際、それが重要な意味を持ち得る。

 そのためにはまず、脱北者の人権問題に取り組むのが緊要だ。中国政府は、脱北者を摘発し強制送還することで、北朝鮮の人権侵害を助長し、金正恩体制が動揺するのを阻んでいる。

 (参考記事:中国で「アダルトビデオチャット」を強いられる脱北女性たち

 この中国の行いに対し、国際社会は国連などの場で総攻撃を加えるべきだ。そこで中国から譲歩を引き出すのは、金正恩体制がすぐに核兵器を放棄するよう望んだり、起きるかどうかわからない民衆蜂起に期待したりするより、よほど現実的ではないだろうか。

 (参考記事:同窓会を襲った「血の粛清」…北朝鮮の「フルンゼ軍事大学留学組」事件

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