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三女VS四女…麻原元死刑囚の四女「声明文」の思惑 三女は母らと手を組み、遺骨引き渡し要求 (1/2ページ)

 オウム真理教の麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚=執行当時(63)=の遺骨をめぐり、引き取り人に指名された四女(29)は当面、東京拘置所での保管を前提に受け入れ、母親(59)や三女で「アーチャリー」と呼ばれた松本麗華(りか)さん(35)らへの決別や後継宣言とも読み取れるコメントを出した。母親や三女側は遺骨の引き渡しを求めており、法廷闘争が勃発する可能性がある。

 四女は9日に代理人の滝本太郎弁護士のブログ上で、1015字に及ぶ長文のコメントを公開した。麻原元死刑囚について「かなり信頼してくれていたのかもしれない」「最後に接見できたのは私だった」として、遺体の引き受け人としての正当性を強調した。

 さらに長女を除く家族に向かって、「彼(麻原元死刑囚)は自分で始めたことの幕引きをもはや一人でできなくなってしまったのです」「もう麻原教祖に依存するのは終わりにしませんか。支配されるのは終わりにしませんか」と呼びかけている。

 麻原元死刑囚の遺骨をめぐっては、「アレフ」など後継団体が神格化に利用するとの懸念がある。三女らは遺骨の引き取りを求めたが、法務省は応じなかった。

 麻原元死刑囚の遺体を引き受けるのが四女となったことについて、「唐突感があったのは事実だ」と話すのは、オウムを長年追及してきたジャーナリストの江川紹子氏。

 江川氏は2007年4月に四女の未成年後見人となったが、同年9月には辞任を申し出た。四女との関係について「私のところから逃げ出して以降、一度だけ彼女の用事で連絡があったほかは一切接触がない。当時も私に言うことと私の知らないところでの行動に齟齬があったので、いま彼女が表で言っていることと内心が一致しているのかどうかについてもよく分からないのが本当のところだ」と話す。

 宗教学者の島田裕巳氏は「法務省は、実質“縁切り状態”の四女が引き受け人に選ばれても手元に遺骨を置くことはないと推測し、遺骨を妻や三女から遠ざけた可能性もあり得る」と指摘する。

 三女も9日にブログを更新。「遺体の引き取りについては執行後に電話でその事実の報告を受けた、父の配偶者である母が意向を示すことができるはず」として法務省の決定に疑問を呈した。

 ブログでは「父を宗教的・政治的に利用することは家族として決してできないし、万が一その動きがあったとしても家族が決して利用させないことを約束する」「オウム真理教から派生したいかなる団体とも関係しておらず、解散をしてもらいたいと考えている」とも強調している。

 三女らの動向について前出の江川氏は、「表向きアレフの信者には遺骨を手にする権利がない。対立していた妻と三女が『敵の敵は味方』のような感じで手を結んでいる。遺骨の引き渡しを求めて家庭裁判所に申し立てをするとか、国を相手取って『四女にというなら証拠を見せろ』と裁判を起こすことも考えられるので、法的にはもめるだろう」とみる。

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