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総裁選、首相支持拡大で石破氏“泣き言”「応援しなかったら『冷や飯』はおかしい」

 自民党総裁選をめぐる攻防が本格化してきた。安倍晋三首相は5日、不出馬を表明した岸田文雄政調会長と懇談し、支持基盤の強化に余念がない。対抗馬として、地方行脚を重ねる石破茂元幹事長は、党内で安倍首相への支持が広がっていることに“泣き言”を漏らした。野田聖子総務相は、自身の政策本を発表したが、金融庁からの情報漏洩(ろうえい)問題などが、依然として影を落としている。

 安倍首相は5日、広島県内で「平成30年7月豪雨」の被災地を訪問した後、同日夜に滞在先の広島市のホテルで、地元選出の岸田氏と会食した。

 岸田氏は会食後、記者団に、災害対応と総裁選の情勢をめぐって意見交換したことを明らかにした。

 安倍首相の出身派閥である細田派は5日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。細田博之会長が「一致結束がなければ、総裁選に対応することは難しい。われわれ一人一人の努力が必要だ」と訴え、引き締めを図った。

 安倍首相は、細田、麻生、岸田、二階の主要4派などの支持を得て、国会議員票(405票)の7割を固める。焦点は、国会議員票と同じ比率を持つ党員票の行方だ。

 主要4派は、豪雨災害への対応を優先する安倍首相が、地方行脚に回る機会が制約されることを想定し、衆院の全289選挙区ごとに党員票を集める責任者を置くことを決め、圧勝を期す。

 こうした動きに警戒感を高めるのが、石破氏だ。

 石破氏は、5日放送の読売テレビ番組「そこまで言って委員会NP」に出演し、総裁選で安倍首相を支持しなければ内閣改造・党役員人事で冷遇されるとの見方があると指摘して、次のように語った。

 「そういう自民党はあまり見たことがない。同じ党員なのに、(首相を)応援しなかったら、『冷や飯』はおかしい」

 だが、自民党総裁選の歴史は、権力闘争そのものといえる。1999年の総裁選で再選した小渕恵三首相が、対抗馬の加藤紘一元幹事長を徹底的に冷遇したのは、有名な話だ。支持派閥に処遇しないなど、あり得ない。

 “泣き言”とも取れる発言をしている石破氏には、覚悟が足りないのではないか。

 一方、野田氏は5日に地元の岐阜市で、新著『みらいを、つかめ 多様なみんなが活躍する時代に』(CCCメディアハウス)を発表した。2040年を見据え、女性や高齢者、障害者、地方が多様性を持てる社会を実現することを訴えているが、情報漏洩の不祥事が影響し、推薦人20人を確保できるかは難しい情勢だ。

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