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国旗・国歌を戦争と軍国主義に結びつける“特殊”な主張 慰安婦問題と同じ… 日本だけを問題視する朝日の「日本差別」

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 最高裁判所は7月19日、卒業式などでの「君が代」斉唱の際に、起立しなかったことを理由に再雇用を拒まれた都立高校の元教職員22人が、都に損害賠償を求めた訴訟で、原告敗訴の判決を下した。これに対し、朝日新聞は翌20日の社説で早速、「君が代判決 強制の追認でいいのか」と、真っ向から批判している。

 まず、冒頭に「憲法が定める思想・良心の自由の重みをわきまえぬ、不当な判決と言わざるを得ない」と断定する。また、「戦前の軍国主義と密接な関係がある日の丸・君が代にどう向きあうかは、個人の歴史観や世界観と結びつく微妙な問題だ」と書く。日本の国旗・国歌を、無理やりに戦争と軍国主義に、否定的に結びつけようとしているように感じる。

 実は、日本の国旗・国歌を戦争・軍国主義に結びつけて、これを貶めるようになったのは、そんなに古いことではない。戦争直後は、日の丸は占領軍によって使用禁止になったが、その占領期間のうちに解除になっている。君が代は、まったく問題にされなかった。

 つまり、日の丸・君が代に対する忌避や迫害は、日本人自身がつくりだしたものである。特に、左翼教師が教育の現場で「日の丸・君が代排斥運動」を展開するようになってからである。

 それは、1982年の第一次教科書問題によって、東京裁判史観が再構築される動きと連動して加速した。広島県の高校校長が自殺に追い込まれる悲劇も起きた。このため、政府は99年、ようやく国旗・国歌法を制定した。この法律に大反対したのも朝日新聞だった。

 前出の社説は、「個人の尊厳を重んじ、多様な価値観を持つことを認めあう。そういう人間を育て、民主的な社会を築くのが教育の使命だ」というが、国家・民族の尊厳を貶めて、教育を破壊してきたのは誰なのか。

 左翼教師や朝日新聞の主張がいかに特殊かは、世界の現状と歴史を見てみればすぐに分かる。日本の国旗も国歌も、オリンピックやサッカーのワールドカップ(W杯)で、堂々と使われている。

 戦争に国旗が使われることは、世界共通の極めて当然のことである。英国は、世界の4分の1を植民地にした帝国主義的侵略に「ユニオンジャック」を使った。米国は、第2次世界大戦後も常に戦争をしているが、そこでは「星条旗」が活躍した。

 普遍的な現象の中で、日本だけを問題視するのは、慰安婦問題と同様、究極の日本差別ではないのか。

 何より、先の大戦中、戦場では従軍記者が掲げ、国内では出征兵士に打ち振るわれて、軍国主義と密接な関係にあった朝日社旗を、朝日新聞は今でも臆面もなく使い続けている。

 ■酒井信彦(さかい・のぶひこ) 元東京大学教授。1943年、神奈川県生まれ。70年3月、東大大学院人文科学研究科修士課程修了。同年4月、東大史料編纂所に勤務し、「大日本史料」(11編・10編)の編纂に従事する一方、アジアの民族問題などを中心に研究する。2006年3月、定年退職。現在、夕刊紙や月刊誌で記事やコラムを執筆する。著書に『虐日偽善に狂う朝日新聞』(日新報道)など。

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