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自民党総裁選、竹下派が「謀反」警戒するワケ 「鉄の結束」にほころび…方針食い違いで領袖の求心力低下

 自民党総裁選で、竹下派(55人)会長の竹下亘総務会長が、「謀反」を警戒している。支持候補の衆参一本化を模索するなか、「石破茂元幹事長の支持」に踏み切れば、安倍晋三首相を支持する議員が大半の衆院側の反発と離反が避けられないためだ。派の方針と投票行動が食い違うことで、田中派以来の「鉄の結束」にほころびが生じ、領袖の求心力低下につながりかねない。

 「私どもは堂々と戦い、堂々と議論を重ねなければならない」「総裁選で方向性が出たことを私たちは、必ず実行する」

 竹下氏は先週、那覇市で講演した際、総裁選についてこう語った。7日に衆参から別々に意見聴取し、8日に派閥幹部から一任を取り付けたうえで、9日に長野市で行う派閥会合で態度表明する段取りを描く。

 総裁選後の党内結束を強調することで、予防線を張ったとも取れる。だが、竹下派は支持候補をめぐって衆参の間に溝ができ、結束は難しい。

 参院側(21人)は、党参院幹事長の吉田博美会長代行を中心に「石破氏支持」でまとまりつつある。吉田氏が「おやじさん」と慕い、今も隠然たる影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長の意向が大きい。

 参院側には、森友、加計学園問題などを念頭に、安倍首相への異論や批判が党内で広がらないまま「安倍3選」が決まれば、来年の参院選で、有権者の離反を招くとの危機感がある。

 竹下氏は、同じ島根県出身で、兄の竹下登元首相の秘書を務めた青木氏とも会談し、対応を慎重に検討しているが、曲折は必至だ。

 衆院側(34人)は、会長代行の茂木敏充経済再生担当相や、加藤勝信厚労相をはじめ、「安倍首相支持派」がほとんどだ。派として石破氏支持を決めながら、安倍首相へ投票する“謀反議員”が増えれば、「派閥分裂」との見方が強まりかねない。

 かつて田中角栄元首相率いる田中派が誇った、伝統の「一致団結・箱弁当」に陰りが差すことになるのか。

 衆院竹下派の閣僚経験者は「衆院側で、『石破総裁』を待望する議員など、ほぼゼロだ。石破氏支持で衆参一本化は、あり得ない。大事なのは、政策だ。政局だけで動いては、国民から愛想を尽かされる」と語った。

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