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圧倒的人気の進次郎氏「総裁」へのハードル 最大の課題は「いいお嫁さん」を…

 9月の自民党総裁は、安倍晋三首相の「3選」が確実な情勢だ。対抗は石破茂元幹事長が立候補を表明したが、世間では小泉進次郎筆頭副幹事長の人気が圧倒的に高い。

 果たして、進次郎氏は将来、自民党総裁となって政権を握る可能性はあるのだろうか。

 私は十分にあると思う。ただし、ハードルはある。それを乗り越えられなければ、総理はおろか閣僚にもなれないかもしれない。

 まず、人気ぶりを見よう。7月の産経新聞・FNN調査(7月21、22日実施)で、次の総裁にふさわしい人物として、進次郎氏は26・8%でトップ、安倍首相は23・6%だった。ただ、自民党支持者に限ってみれば、安倍首相が49・1%で、2位の進次郎氏は19・8%だった。

 つまり、自民党員が投票する総裁選で安倍首相優位は揺らがないが、国民の人気は進次郎氏が首相をしのいでいるのだ。

 父親の小泉純一郎元首相を彷彿とさせる、切れのいい発言とルックス、それに若さが進次郎氏の魅力である。選挙での応援演説は自民党の大きな武器になっている。後で述べるハードルを乗り越えて順調に進めば、やがて大臣就任は間違いない。

 進次郎氏は、政策面でも独自の存在感を見せている。

 例えば、進次郎氏が中心になって若手議員が昨年3月に発表した「子ども保険」だ。これは、保育や乳幼児教育を実質無償化するために、年金や医療、介護などの社会保険料に当初0・1%の保険料を上乗せして、約3400億円の財源を確保する、という構想だった。

 このアイデアは、安倍政権が昨年、教育無償化財源の一部として経済界に3000億円の負担を求め、経済界が「子ども・子育て拠出金」増額で応じたことで、形を変えて実現した。

 進次郎氏は当時、「聞いていない」と不満そうだったが、「パクられた」と思っているかもしれない。

 ただ、この拠出金は社会保険料納付と一緒に企業が全額負担するので、企業にとっては実質的に増税と同じである。子ども保険は不人気な増税を避けるために、財務省が舞台裏で暗躍した「目くらまし作戦」だった可能性もある。

 進次郎氏が総理・総裁を目指すなら、財務省との距離のとり方は今後、大きな課題になるだろう。

 農政改革でも活躍した。「補助金漬け農政との決別」「農協改革の加速」「生産者起点から消費者起点への転換」という3つの柱を掲げて、全国を駆けめぐり、農業関係者と渡り合った。いずれも、避けて通れない課題である。私はおおいに期待している。

 では、最大のハードルは何か。

 それは、「いいお嫁さんを見つける」ことだ(笑)。冗談ではない。一般人でもそうだが、政治家にとって奥さん選びは極めて重要な課題なのだ。ここで失敗すると、何が起きるか。

 ひんしゅくを買うのを承知で言えば、奥さんに政治活動をあれこれ指図されたり、最悪「小指に走る」可能性だってあるかもしれないではないか。そうなったら、進次郎氏のようなスターの艶聞をあの「週刊B」や「週刊S」が見逃すわけがない。

 だから、そうならないように、日本のためにも、早くいいお嫁さんを見つけてほしい。超モテ男だけに、私は実に心配である(笑)。

 ■長谷川幸洋(はせがわ・ゆきひろ) ジャーナリスト。1953年、千葉県生まれ。慶大経済卒、ジョンズホプキンス大学大学院(SAIS)修了。政治や経済、外交・安全保障の問題について、独自情報に基づく解説に定評がある。政府の規制改革推進会議委員などの公職も務める。著書『日本国の正体 政治家・官僚・メディア-本当の権力者は誰か』(講談社)で山本七平賞受賞。最新刊に『ケント&幸洋の大放言!』(ビジネス社)がある。

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