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「国歌斉唱」アナウンサーは完全無視、視聴者も気づかず…「日本は非常識すぎる!」

 洋の東西を問わず、「非常識」は最大級の侮辱語だろう。だが先日、私は思わず「日本は非常識すぎる!」と叫んでしまった。3日に開催された「東京マラソン2019」のテレビ中継の話である。

 昨年の大会で16年ぶりの日本新記録が出たので、今年も記録更新が期待されていた。また、東京五輪・パラリンピックを来年に控え、代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権もかかるなど、今年は注目度が特に高かった。某局はスタート1時間以上前の、午前8時からテレビ中継を開始した。

 私が所属する六本木男声合唱団ZIGZAG(六男)は、東京マラソン初開催の2007年から13年連続、スタート前の「国歌斉唱」を100人規模で行っている。

 公式スケジュールには午前8時58分から「国歌斉唱」とある。以前は午前9時から放送開始だったので、「国歌斉唱」は物理的に中継できなかった。だが、今年は当然、六男の国歌斉唱が中継されると考えていた。

 ところが、今年も国歌斉唱のシーンは一切放送されず、アナウンサーは「君が代」をBGMに、出場選手やコースについてしゃべり続けたそうだ。帰宅後、電話でその話を聞いた私は、心底驚き、あきれ果て、冒頭の通り、「日本は非常識すぎる!」と電話口で叫んだわけだ。

 読者の中には、「それが日本の常識だ」「ケントは郷に入れば郷に従え」と考える人もいるだろう。

 国歌斉唱を、アナウンサーが完全に無視することが、日本の常識だと仮定しよう。だが、東京マラソンはトップランナーを世界中から招待する国際イベントの1つである。

 そんな日本の常識を世界中に知られたら、日本は恥をかき、信用も傷付く。国家のシンボルである国歌や国旗を尊重できない国民や民族は、「野蛮」と判断されるからだ。

 ただ、日本のテレビ局が国歌斉唱シーンを中継しない理由も想像できる。

 戦後、日本人の愛国心を奪おうと考えたGHQ(連合国軍総司令部)は、日本の「左翼ノイジー・マイノリティー(声高な少数派)」と手を組んで、教育界とメディアを操った。左翼は「君が代は軍国主義を連想させる」「君が代を押し付けるな」という主張が十八番だ。

 某局は、このクレームを避けたかったのではないか。

 今回の出来事は、米国では想定し難い。だが、もしあれば、「国歌斉唱中にアナウンサーがしゃべるのは非常識すぎる」と、普段はサイレント・マジョリティー(静かな大衆)である米国民からクレームが殺到し、テレビ局は関係者の処分と謝罪会見を迫られただろう。

 ネット上の反応を見たが、日本人は今回の非常識さにまったく気付かなかったようだ。それが最大級の問題だと感じた。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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