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スクープ!「証拠動画」を公開! 野田元首相が“忖度” 応援演説で「予算付け」「あうんの呼吸…」

 野田佳彦元首相が、菅直人内閣の財務相時代、参院選と市長選の応援演説で、「『予算を付けます』というと職務権限に関わって…」「あうんの呼吸でやっていきたい」などと、「利益誘導」「忖度(そんたく)」を疑われかねない発言をしていた動画を、夕刊フジは入手した。民主党政権の流れをくむ野党各党などは、塚田一郎前国土交通副大臣が、山口、福岡両県を結ぶ「下関北九州道路」事業をめぐり、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相を「忖度した」と発言した問題や、桜田義孝前五輪相の被災地をめぐる失言を徹底追及している。野田氏のこの発言も究明すべきではないか。

 注目の動画は、2010年7月、千葉県鎌ケ谷市内で、野田氏が夏の参院選と市長選の応援演説を行う様子が収められていた。現場にいた市民が撮影し、発言に疑問を感じて保存していた。野田氏は、衆院千葉4区(船橋市)の選出である。

 市長選の候補者が、同市が抱える課題について説明した後、野田氏はマイクを手に、次のように語り始めた。

 「みなさんこんにちは。6月8日に菅直人新内閣の下で財務相を拝命しました。先ほど、○○候補からごあいさつがありました。○○さんとは、彼が初めて選挙に出て以来の付き合いです」

 「先ほど、鎌ケ谷のいろんな課題のお話がありました。『分かりました。予算付けます』というと、職務権限に関わって、選挙違反になってしまいます。『あうんの呼吸』でこれからやっていきたいということを、忘れずに申し上げておきたいと思います」

 野田氏は当時、莫大(ばくだい)な国家予算と徴税権などを握り、「官庁の中の官庁」「最強の官庁」と呼ばれる財務省のトップだった。撮影者もそうだが、動画を見る限り、「そこまで言うのか…」とあぜんとせざるを得ない。

 前出の塚田氏は1日、北九州市内で行われた福岡県知事選の応援演説で、「下関北九州道路」事業をめぐり、「安倍首相や麻生副総理が言えないので(国直轄事業の調査費を付けることについて)私が忖度した」と語り、猛烈な批判を浴びた。

 当たり前だ。事実なら「利益誘導の自白」であり、有権者にウソをついたのなら「政治家として失格」といえる。

 塚田氏は「大勢が集まる会で、われを忘れて事実とは違う発言をした。誠に申し訳ない」などと釈明し、5日、副大臣を辞任した。だが、「忖度発言」は収まっていない。野党もメディアも、真相解明に向けて、厳しい追及を続けている。

 ならば、類似性の高い野田氏の発言も究明すべきではないか。

 夕刊フジは9日、野田氏の事務所に、(1)「分かりました。予算付けます」という言葉は、利益誘導をにおわせた発言といえないか?(2)「あうんの呼吸で、これからやっていきたい」という発言は、「忖度」して予算を付けると言おうとしたのか?(3)野田氏のあいさつは、塚田氏の「忖度発言」と酷似していないか?(4)民主党政権時に、塚田氏のような「忖度発言」はなかったと言い切れるのか-の4点について質問状を送った。

 期限の10日正午まで回答がなかったため、同日午後、国会内で野田氏を直撃した。

 野田氏は「(質問状は)チラッと見た。あとは秘書が答える」と答え、車に乗り込んだ。

 ほどなく、野田事務所から電話で、「(鎌ケ谷市側から)具体的な要望があったわけではなく、『地元の声を十分、聞いていきたい』との趣旨だ。『忖度』とか『利益誘導』という話ではない」とのコメントが寄せられた。

 夕刊フジでは、鎌ケ谷市にも「民主党政権時代に、野田氏のおかげで予算措置が実現したり、国庫負担の割合が高まった独自の施策はあるのか?」と質問した。同市企画財政課財政室の担当者は「ない」と答えた。

 実は、民主党政権時代に、党幹部らによる「利益誘導」と受け取れる発言が、何度か報道されている。

 政治評論家の伊藤達美氏は「政治家が、国民の声を聞くことは当然だが、職務権限を持つ大臣や副大臣が選挙応援の時に『予算を付ける』などと、具体的なことを言ってはダメだ。まもなく、『令和(れいわ)』という新しい時代を迎える。与野党とも古い政治は止めるべきだ。日本を取りまく厳しい環境に応じた政治をすべきだ」と語っている。

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