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文大統領の任期満了時の朝鮮情勢が予想できない… 正恩氏との連携で韓国は信頼を完全に失った

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、就任2周年を迎えた。韓国大統領は任期5年で再選禁止である。

 文氏の両親と姉は、朝鮮戦争中の1950年12月、北朝鮮から米国の貨物船で脱北した避難民である。祖父母は北朝鮮に残された。文氏が北朝鮮問題を最優先にする背景の1つだが、他にも理由が考えられる。

 朝鮮の歴史上、14世紀末から500年余り続いた李氏朝鮮は、中華王朝の明と清から「属国」として屈辱的な扱いを受けた。民族の誇りを奪われたせいか、朝鮮では自分の不遇を責任転嫁する「恨(ハン)」の思想と、強者に媚(こ)びる「事大主義」が定着した。

 李氏朝鮮は1897年、国号を大韓帝国(以下韓国)に変更した。韓国は1910年、ロシアの植民地とならず、近代化を成し遂げるため、清とロシアに勝利したアジア最強国の大日本帝国との併合を選んだ。大東亜戦争では「朝鮮系帝国臣民」として戦ったが、米国に負けた。

 米国は、李承晩(イ・スンマン)という米国滞在歴の長い朝鮮人を傀儡(かいらい)の大統領に据えて、韓国を独立させた。この歴史的事実と向き合えないメンタルの弱い韓国人は、「大韓民国臨時政府設立100周年」などと、「建国神話」を吹聴する。

 他方、初代北朝鮮国家主席の金日成(キム・イルソン)は、「抗日戦争」で活躍した英雄とされている。また、500年来の「事大主義」を続ける韓国に対し、北朝鮮は自主独立の精神を重んじる「主体(チュチェ)思想」を前面に打ち出した。

 自国の「建国の歴史」と「事大主義」を情けないと思う韓国人にとって、北朝鮮の建国神話と主体思想は、「羨望の的」なのだ。

 さらに、「皇帝が住む宮殿に近い場所ほど文明的」である中華思想と儒教の理論に従えば、北朝鮮は無条件に「韓国より文明的」である。そこに、核兵器とICBM(大陸間弾道ミサイル)も加われば、ジャックナイフに憧れる「永遠の中二病患者」たちは狂喜乱舞するはずだ。

 文氏が「従北」と言われるほど、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮を利するように振る舞う理由も見えてくる。

 ちなみに、李承晩同様、北朝鮮の「建国の父」金日成も、実際にはソ連の傀儡だった。45年10月に平壌(ピョンヤン)で開催された「ソ連解放軍歓迎平壌市民大会」の壇上に、当時33歳の金日成が初めて姿を現したとき、後方にはソ連軍幹部が陣取っていたという。

 金王朝の後継者である正恩氏は、国民が餓死や凍死しても、「核とミサイル」の火遊びをやめられない。そんな正恩氏との連携を進める文氏は、日米両国だけでなく、「マトモな国」の信頼を完全に失った。

 3年後、文氏が任期満了を迎えるとき、朝鮮半島情勢は今と様変わりしている可能性が高い。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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