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新型肺炎 「正しく恐れる」ため気をつけることは (1/2ページ)

 連日、各地で新たな感染確認が相次ぐ新型コロナウイルス。明確な感染経路をたどれないケースもみられ、「市中感染」の懸念も増大している。政府は受診の目安を公表したが、どんなときに、何をすればいいのか。予防策は、感染を広げないためには…。「正しく恐れる」ため、改めてまとめた。

■「37・5度以上が4日」で相談

 肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、厚生労働省は、発熱などの症状が出た場合の相談、受診の目安をまとめた。普段からの心がけとして、発熱などの風邪の症状があるときは学校や会社を休み、外出を控えるほか、体温を毎日測定して記録するよう求めている。

 その上で、風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く場合は、解熱剤を飲んで一時的に熱が下がっていても、最寄りの保健所などに設置された「帰国者・接触者相談センター」に電話で相談する。強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、すぐ相談するよう求めた。

■高齢者・妊婦は症状2日で

 重症化しやすい人は早めの相談、受診が重要になる。高齢者のほか、糖尿病や心不全、肺機能が低下して息切れが起きる慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)といった呼吸器疾患の持病がある人▽人工透析を受けている人▽免疫抑制剤や抗がん剤などを使用している人-は、風邪の症状や37・5度以上の発熱が2日程度続く場合はセンターに相談する。

 妊婦には念のため、重症化しやすい人と同様に早めの相談を求めている。一方、子供については現時点で重症化しやすいとの報告がないため、一般の人と同様の対応を求めた。

 センターに、新型肺炎の疑いがあると判断された場合、指定した医療機関を受診。感染の可能性が低いとされた場合は、一般の医療機関を受診する。受診する際は、マスクを着用し、手洗いやせきエチケットを徹底するよう求めた。

 ただ、現時点では新型コロナウイルス以外の病気の人が圧倒的に多い状況で、高熱が出てインフルエンザなどの心配がある場合には、通常時と同様に、近所のかかりつけ医などに相談してほしいとしている。

■飛沫感染と接触感染

 新型コロナウイルスは、感染者のせきやくしゃみ、会話の際に口から飛び散る唾液などの飛沫(ひまつ)の中に含まれており、ウイルスを体内に入れないことが重要だ。

 感染経路は大きく分けて2つある。1つは、せきやくしゃみに含まれるウイルスを口や鼻から吸い込んでしまう「飛沫感染」だ。

 もう1つは「接触感染」。感染者がくしゃみ、せきを手で押さえた後に周囲の物に触り、それらを別の人が触るとウイルスが手に付着して汚染される。その手で口や鼻、目を触ると粘膜から体内にウイルスを入れてしまうことになる。

■帰宅時、食事前の手洗い大切

 日常生活ではドアノブや電車のつり革などを触り、手にウイルスが付着している恐れがある。外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などにこまめな手洗いが大切になる。指先や爪の間から手首までをせっけんを使って丁寧に洗い、しっかり乾かすようにする。

 また、くしゃみやせきが出ているときは飛沫にウイルスを含んでいる可能性がある。手洗いと並んで重要なのが、口と鼻を確実に覆ってせきやくしゃみをする「せきエチケット」だ。

 特に電車や職場、学校、イベントなど人が多く集まるところでは実践したい。マスクが有用だが、なければティッシュやハンカチで代用できる。周囲の人からなるべく離れ、とっさの時には袖や上着の内側で口と鼻を覆う。

 持病がある人や高齢者は、感染すれば重症化する恐れがあるため、できるだけ人混みを避けるなど一層の注意が必要だ。

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