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サウジ・イラン国交断絶 バーレーン、スーダンも 第三次世界大戦に発展か

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サウジ・イラン国交断絶 バーレーン、スーダンも 第三次世界大戦に発展か

 イスラム教スンニ派の盟主サウジアラビアが、シーア派の大国イランとの外交関係を断ったことを受け、スンニ派とシーア派の宗教対立が中東全体に広がりつつある。バーレーンとスーダンが4日、イランとの断交を決定しただけでなく、アラブ首長国連邦(UAE)も同日、駐イラン大使を召還すると発表した。中東は、日本の原油輸入先の8割以上を占める。「第三次世界大戦に発展する危険性さえある」と指摘する識者もおり、決して人ごとではない。

 「両国が中東情勢の緊張を緩和する必要がある」

 アーネスト米大統領報道官は4日の記者会見で、これ以上、宗派対立をあおらないよう関係国に自制を促した。ケリー米国務長官も3日以降、緊張緩和に向けた仲介外交に乗り出しているが、中東の緊張は高まるばかりだ。

 サウジのジュベイル外相は4日、ロイター通信とのインタビューで、イランとの断交に合わせ、サウジ国民のイラン渡航を禁じて航空便の往来を停止し、両国間の商業関係も完全に遮断すると表明した。

 サウジには、イスラム教の聖地メッカとメジナがある。ジュベイル氏は、イラン人による聖地巡礼はこれまで通り受け入れると述べた。

 スンニ派とシーア派の宗教対立は複雑だ。

 サウジでは国民の85%がスンニ派なのに対し、イランでは90〜95%をシーア派が占めている。バーレーンは国民の多数はイランと同じシーア派だが、王家を中心とする指導者層はスンニ派。スーダンはスンニ派が多数を占めている。

 ちなみに、過激派組織「イスラム国」(IS)や、国際テロ組織アルカーイダはスンニ派。このため、サウジとイランの対立は、欧米諸国やロシアが掃討作戦を続ける「ISを利する」との見方もある。

 中東情勢の悪化は、日本経済に直結しかねないが、今後どうなるのか。

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  • イラクのバグダッドでも処刑されたニムル師らの写真を掲げた反サウジデモが行われるなど、火種は中東全域に拡大しつつある=4日(AP)
  • イランとサウジアラビアの対立構図

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