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「村山談話」閣議決定時は“異様な雰囲気”人民日報が多用する語句も 検証プロジェクト

ニュースカテゴリ:政治・社会

「村山談話」閣議決定時は“異様な雰囲気”人民日報が多用する語句も 検証プロジェクト

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村山元首相が発表した「村山談話」が注目されている  1995年8月15日、当時の村山富市首相が戦後50年の節目に発表した「村山談話」を検証するプロジェクトで、事務方の内閣官房副長官だった古川貞二郎氏が、閣議決定時の異常な雰囲気を証言した。また、村山談話の中に、中国共産党の機関紙「人民日報」がよく使用するフレーズが使われていたことにも、プロジェクトチームは注目しているという。

 「先日、村山談話の閣議決定時に、文面を読み上げた古川氏にインタビューをした。古川氏は『力を込めて読み上げた』と語る一方、『本当に閣僚に根回しが行われていたのか、不思議に思った』と証言した」

 プロジェクトチームを率いる、次世代の党の和田政宗政調会長はこう語った。閣議の雰囲気が異様だったというのだ。

 談話については、村山氏が今年3月、朝日新聞のインタビューで「野坂浩賢元官房長官がしっかり(閣僚に)根回ししていた」と語っている。

 だが、同チームの調査に対し、当時の村山改造内閣の閣僚だった、島村宜伸元文相、野呂田芳成元農水相、平沼赳夫元運輸相、深谷隆司元自治相、衛藤征士郎元防衛庁長官の5人は、「根回しされていない」「根回しされた覚えがない」と答えている。何人かの元閣僚が「だまし討ちのようだった」と不満を語ったという。

 村山談話については最近、「謝罪ありきで、理論的裏付けもなく、秘密裏につくられた」という批判が噴出している。古川氏の証言は「閣僚に十分な根回しをしなかった」ことを裏付けるものといえそうだ。

 検証の中で、実に興味深い指摘があった。

 和田氏は「村山談話の中には『疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し〜』という部分がある。チームの一員である拓殖大学の藤岡信勝客員教授によると、この『疑うべくもない〜』というフレーズは、人民日報が頻繁に使用しているという。どうして、これが入れられたのか…」と首をかしげる。

 確かに、ネット検索で「疑うべくもない」「人民日報」と入れると、「第二次世界大戦後の裁判結果は疑うべくもない」(人民網日本語版、2013年3月16日)、「忙しい仕事の合間を縫って旅行することは、生活における最高の癒しであることは疑うべくもない」(同、15年4月30日)などと、いくつも出てくる。人民網は、人民日報のニュースサイトである。

 真相を突き止めるため、和田氏は近く質問主意書を提出し、「疑うべくもない」というフレーズが、どういう経緯で挿入されたのかについて、政府に問うという。 (ジャーナリスト・安積明子)

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