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《zak女の雄叫び お題は「猛」》松山英樹の恩師直撃取材のウラ-猛烈アタックより真心 (2/2ページ)

 「できる限り、丁寧に話そう」という強い意志のもと、全神経を集中させた。声のトーン、ボリューム、スピード、テンションを吟味しつつ、歯切れのいい言葉で聞き取りやすく、簡潔な言葉でわかりやすく、相手の受け答えや反応に合わせながら、穏やかな声で話すことに徹した。

 恩師の回答は、「取材、いいですよ。いつにします? きょうでもいいし、あすでもいいです」。拍子抜けするほど簡単に取材許可が下りた。相手の気が変わらぬ内に、その日の内に現地に向かい、お会いし、翌日はじっくりといい取材ができた。

 恩師の関係者が笑顔で話しかけてきた。「◯◯さん(恩師)はいつも忙しいから、僕たちがお会いしたくても、なかなか日程をいただけないんですよ。あなたはきょうお願いをして、きょう会えるなんてラッキーですよ。“持って”いますね」。すると、恩師が言った。

 「この取材、どうして受けたと思います? 僕は基本的に取材を受けない。でも今回は受けた。あなたの声ですよ。すてきな声だったから、実際に会ってみたくなったんです」

 思わず、私の目は潤んだ。続けて彼は言った。「取材に答えてお金をもらおうなんて思わない。その代わり、どうせ取材を受けるなら、その時間を楽しみたいんです」。

 相手の警戒心を解き、繊細な心のひだを見せてもらうのが、スポーツの取材。『記者』の仕事に大切なのは猛アタックではない。「誠実に真心を込めて話す」ことが重要なのだと、改めて思い知った。(E)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。8月のお題は「猛」 です。

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