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御嶽海、初日から5連勝 大関取りへ…ネックは“稽古嫌い”

 ■大相撲名古屋場所 12日、ドルフィンズアリーナ

 西関脇御嶽海(25)は、松鳳山の立ち合いの張り差しに構わず、どんどん前に出て押し出した。初日から5連勝。関脇では初日から7連勝した今年初場所以来の、最高の序盤戦になった。

 「うまく体が動いてくれて、相手のいるところに流れてくれた。ここまでは相手を分析しながらしっかり取れている」と振り返った。

 東洋大4年だった平成26年に全日本選手権を制した逸材。しかし相撲部屋の厳しさを敬遠し、卒業後はアマ相撲の強豪、和歌山県庁に就職が内定していた。

 しかし、名門ながら関取衆がいなくなった出羽海部屋の師匠(元幕内小城ノ花)から「部屋再興に力を貸してくれ」と熱心に口説かれ一転、プロの世界に飛び込んだ。2学年上の遠藤が大活躍し「オレもあの人と大学でいい相撲を取っていたんだ」と思うと、矢も楯もたまらなくなった。

 アマ横綱だから地力があるうえ、入門した部屋には他に関取もいず、師匠も優しい人柄。「あっちが痛い、こっちが痛いといってよく稽古を休む。御嶽海といえば“稽古嫌い”という代名詞もついた」と関係者。

 それでも一本勝負のアマ相撲で身につけたここ一番の集中力で、昨年春場所から6場所続けて三役の座を守るなど、定着はしたものの三役で2ケタ勝ち星がないフシギな力士でもある。

 藤島審判副部長(元大関武双山)は言う。「最終的には稽古しかないが、御嶽海はただの押し相撲ではなく、四つでも取れる器用さがあり、かえって考えすぎて墓穴を掘っている。これだ、という自分の相撲を早く確立することだ」

 大関候補といわれながらも栃ノ心に先を越され、幕内の全勝はその新大関と2人だけ。「中盤に向け気持ちを切り替え、しっかり辛抱強くやっていく」と“マッチレース”へ向け気を引き締めた。

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