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清宮、もう“2軍弾”はいらない! 1軍アーチ量産で「ゴジラロード」を歩いて行け フレッシュ球宴、最優秀選手賞獲得 (1/2ページ)

 2軍の若手有望株による『フレッシュオールスターゲーム』が12日、青森県弘前市のはるか夢球場で行われ、イースタン・リーグ選抜はいずれもドラフト1位の“左打ち高卒大砲トリオ”が中軸でそろい踏み。3番の日本ハム・清宮幸太郎内野手(19)=早実高=が本塁打を放ち、4番のヤクルト・村上(九州学院高)、5番のロッテ・安田(履正社高)とのライバル対決を制した。プロ1年目のフレッシュ球宴での優秀選手賞獲得は、巨人やヤンキースで活躍した松井秀喜氏(44)も通った道で縁起がいい。もうそろそろ2軍弾は卒業といきたいところだ。 (笹森倫)

 右へ、左へ、バックスクリーンへ。白球が次々とスタンドに飲み込まれていく。試合前のフリー打撃は圧巻だった。高校通算111本塁打の清宮、65本の安田、52本の村上。しめて228本。生きのいい大砲3門の競演に、打撃ケージ後方から目を細めていたのが、イースタン選抜を率いた巨人・川相昌弘2軍監督(53)だ。

 「高卒1年目で、この3人は久しぶりに体が素晴らしいし、打撃もいいものを持っている。何より1年生でずっと試合に出ているのはすごいこと。ぜひ、このお祭りで3人をイースタンの“売り”にしたい」

 ファームでの対戦を通じて感じた潜在能力の高さ。巨人は昨秋、清宮を1位指名したが、7球団競合の末くじで外し、村上を外れ1位で指名したものの、これまた3球団競合で外した。逃した魚の大きさを追認させられた格好だ。

 同期の桜の豪打に間近で触れた清宮も、「すごかった。みんな(モノが)違うなと思って、負けられないなと感じた」。刺激を受けて試合に臨んだが、1回の初打席は三振に倒れた。続く2回に村上が左対左を苦にせず153キロを鮮やかに中前に運び、さらに二盗にも成功。ライバルに先を越された。

 4回先頭の第2打席。今季1軍初勝利を挙げた中日の右腕、藤嶋の138キロ直球を豪快に空振りした後の2球目だった。低め117キロのカーブをすくい上げ、右翼ポール際へ自らの代名詞ともいえるアーチをかけた。

 「気持ちよかった。空振りばかりで、なかなかタイミングが合ってなかったけど、変化球にうまく合わせられた」

 イースタン選抜の得点は結局このソロによる1点のみ。試合に敗れ、MVP(賞金100万円)をウエスタン選抜側に譲ったが、優秀選手賞(同50万円)をしっかりゲットした。2打席目以降音なしの村上、4打数無安打の安田との同期対決に勝利したかたちだ。

 ただ、超高校級スラッガーとして鳴り物入りで同じ日本ハムに1位で入団し、いまや不動の4番を張る直系の先輩の期待には応えられなかった。この祭典を前に中田から「オレ、MVP獲ったから」と過去の栄光をひけらかされていただけに、試合後は「獲れませんでした、と報告します」と苦笑した。MVPには、イチロー(オリックス、1992年)、青木(ヤクルト、2004年)などのスター選手が輝いている。

 もっとも、中田のMVP獲得はプロ2年目の09年のこと。本拠地の札幌ドーム開催で二塁打2本、2打点と活躍し、表向きは「オレ、やっぱり“持ってる”のかな」と豪語したが、本音では「2軍でいくら打ってもしゃあない」と悔しがっていた。1年目は6月に左手首を骨折。翌月のフレッシュオールスターには「高校ビッグ3」と並び称されたロッテ・唐川、ヤクルト・由規が登板し、ライバルの後塵を拝したのだった。

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