ソフトバンクに試練…西武はビジターだけブルペンと実際のマウンドの傾斜が違う?
西武に与えられる1勝のアドバンテージ以上の“陰のハンディ”がある。
ソフトバンク(パ・リーグ2位)は15日、日本ハム(同3位)とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦(ヤフオクドーム)に5-2で快勝し、西武(パ・リーグ1位)とのファイナルステージ(17日開幕=メットライフドーム)に進出した。
工藤公康監督(55)は「試合が始まる前から心臓が飛び出るくらい緊張していた。絶対に負けない。勝ってファイナル(ステージ)に行くんだという強い思いをプレーに出してくれた」と感激の面持ち。
デスパイネの2本塁打などソロ弾5発でリードを広げ、終盤は嘉弥真、加治屋、森のリレーで日本ハムの反撃をかわした。
球団関係者が「ここまでは義務。この先は権利」と話したように、ファーストステージは通過点。視線は西武との決戦に向いている。
だが、ソフトバンクにとってファイナルステージの舞台、メットライフドームは鬼門中の鬼門。今季の対戦成績は12勝13敗とほぼ互角ながら、敵軍本拠地に限れば3勝9敗。対戦防御率も5・38から6・55に急落する。いかに12球団トップの破壊力を誇る“獅子おどし打線”が相手とはいえ、あまりにも極端だ。
ソフトバンクの高村祐投手コーチ(49)は「メットライフは12球団の本拠地で一番マウンドが低く傾斜も緩い。特殊な球場なんです。マウンドが低いと投球の角度が付けにくいという難しさがある。この点に対応しないといけない」と敵地特有の条件が投手陣を苦しめていると指摘する。
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