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巨人に新加入“メキシカンバズーカ”ビヤヌエバの関門 「右の助っ人は右投手のスライダー系に弱い」歴史

 巨人は21日、米大リーグ・パドレスで今季20本塁打を放ったクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(27)との契約に合意。荒削りなパワーヒッターは、来日したあまたの右打者がはね返された“関門”を乗り越えられるか。

 秋季キャンプ中に助っ人候補の映像をチェックした原監督が「いいなあと思う選手はまだFAではない。年俸だけなら大したことないが、(相手の)球団に払う移籍金が高いしね」と語った通り、標的は現役バリバリの大リーガーだった。

 メキシコ出身で10年目の昨季終盤にメジャー初昇格した苦労人は、球団を通じて「日本に行ったことはないが、日本人はとても練習熱心で礼儀正しいイメージ。東京ドームの大観衆の前でプレーすることを楽しみにしています」と語った。

 今季はパドレスの4番を務めるなど、正三塁手として110試合に出場し打率・236、20本塁打。特に4月は1試合3発を含む8本塁打の活躍で、月間最優秀新人に選ばれた。

 現地報道によると、年俸は出来高を含め300万ドル(約3億4000万円)。FAまで5年を残しており、移籍金も高額に上るとみられる。年俸300万ドルプラス出来高で今季補強したロサリオに、8本塁打と期待を裏切られた阪神も、新たな右の大砲として獲得を目指していたが、条件の高騰で撤退していた。

 歴代の右の助っ人打者が手を焼いてきたのが、外角ボールゾーンに逃げる右投手のスライダー系変化球で、メジャー通算71発のロサリオも例にもれなかった。内に広い日本のストライクゾーンへの戸惑いが、外角球をさらに遠く感じさせる。ビヤヌエバも、今季のデータがただならぬ不安を訴えかける。

 対左投手は113打席で14発、打率・336と無類の強さを発揮。一方で対右投手は238打席で6発、打率・189とまるで別人だ。ボール球に手を出す確率が37・5%と選球眼に難があり、右投手のスライダーに対する打率はわずか・125。5月までに15発を放つも、弱点がばれたのか、6月以降は5発と失速した。身長はロサリオと同じ180センチで、外角のボール球を拾えるまでのリーチはない。

 そもそも巨人に足りないのは左の強打者。しかも来季構想で正三塁手は、今季4番に定着した岡本だ。補強ポイントからずれても巨費を投じたくなるほど、パワーともろさを併せ持つ“メキシカンバズーカ”は原監督の目に魅力的に映ったということか。(笹森倫)

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