zakzak

記事詳細

日本ハム“夢の新球場”計画始動も… 課題は「駅から徒歩20分」

 日本ハムが2023年に北海道北広島市に開業を予定している新球場に関して、新球場建設の準備会社「北海道ボールパーク」が12日に都内の電通本社ビルで記者説明会を行った。

 建設費約600億円を見込むビッグプロジェクトは、収容人数3万5000人、日光を採り入れるガラス製の開閉式屋根と総天然芝を予定する。実現すれば日差しにあふれ、寒さとも無縁の“夢の新球場”だが、最も大切な交通アクセスの問題が横たわっている。

 この日登壇したのは、同社取締役でボールパークファシリティ部長の三谷仁志氏。同氏は日本ハム球団の事業統括本部副本部長を兼務している。

 説明会では交通アクセスに関する質問が続出。JR札幌駅から北広島駅までは最短16分で、一見問題はなさそうだが、その北広島駅から建設予定地の北広島総合運動公園までの徒歩20分が問題となっている。

 「鉄路と道路でどう分担するのかを考えなくては」と結論が出ていない。球団関係者が期待を寄せるのは、球場に隣接する新駅の建設だが「鉄路に関してはJR北海道や北広島市と協議をしているが、結論はまだ出ていない」と三谷氏。

 赤字体質のJR北海道が自治体の協力を得たとしても、ここからの5年で新駅を建設できる体力があるのかという点が1つ。さらに、札幌と新千歳空港を結ぶ千歳線は、貨物ターミナル駅やフェリー乗り場がある苫小牧市からの貨物列車も走る道内トップの輸送密度。野球シーズンの半年間とはいえ、1万人超の想定人員を輸送する許容量が残されているのかという疑問もある。

 三谷氏は「新駅の建設を前提にせず、既存駅をベースにBRT(バス高速輸送システム)や、移動のピークをずらす仕組みやパークアンドライド、自動運転車などの組み合わせも考える」と新たな交通システムの導入を視野に入れる。

 人員輸送の不安さえ解消されれば、世界に冠たるボールパークが実現しそうだが…。(片岡将)

関連ニュース

アクセスランキング