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巨人・原監督の無双『助っ人コントロール術』 ビヤヌエバ“不服”の瞬間ベンチ飛び出し…球団スタッフ「さすが」

 巨人の覇権奪回には外国人選手たちの活躍が不可欠。今季こそ、首脳陣への不信感を募らせてグレてしまう助っ人が出なければよいのだが…。

 原辰徳監督(60)は8日、9日からの中日2連戦(ナゴヤドーム)に向けて名古屋入り。新幹線に乗車する前に報道対応し、助っ人勢のやりくりに「頭が痛いよ」と率直な心境を明かした。

 10日にはメルセデスが先発。外国人の1軍登録4枠は他に新守護神のクック、ゲレーロと新加入のビヤヌエバの両野手という顔ぶれだ。ただ、13日のヤクルト戦(東京ドーム)は2軍調整中の右腕ヤングマンが先発予定で、代わりに誰かを2軍に落とさなければならない。

 指揮官は「全体のバランスを考えて、総合的に決断しないといけない」と話すが、誰にせよファーム行きを通告されて落胆しない選手はいない。

 昨季は中日から移籍1年目のゲレーロが、投手不足のチーム事情から2軍行き。再昇格の見通しも不透明なまま放置されたことに不満を募らせた。球団側の配慮で設定された高橋監督(当時)との面談も、「ここまでゼロコミュニケーションだった」とドタキャン。2年総額推定8億円の大型補強は不発に終わった。

 そのゲレーロがすっかり改心。新しいボスの期待を意気に感じ、開幕戦の先発落ちにも腐ることなく、開幕2戦目でヒーローに。報道陣に囲まれて取材対応中、原監督が「(下の名前)アレックス、アレックス!」と声をかけると、子供のような笑顔をはじけさせた。

 昨秋メジャー20本塁打の鳴り物入り、ビヤヌエバは日本野球に適応中。先発した2日の阪神戦(東京ドーム)では、三振への判定に不服そうな態度を見せた瞬間、ベンチから指揮官が飛び出し球審と話し合った。判定は覆らなかったが、球団スタッフは「外国人選手はああいう場面で出てこないと、このボスは自分を守ってくれないんだと不信感を抱く。すごい速さで出てきたね。さすがだ」とうなずいた。

 2016年終盤には、ビヤヌエバと同じメキシコ人のクルーズが、怠慢プレーをとがめた首脳陣に反抗的な態度を取り、懲罰で2軍降格。その伏線は、ワンバウンドにも見えた打球をアウト判定されて頭を抱えるクルーズを、ベンチが放っておいたことにあった。

 異郷で孤独な戦いを続ける助っ人を、生かすも殺すも首脳陣の目配りと気配り。コミュニケーション能力にかけては球界無双とされる、原監督の手綱さばきに注目だ。(笹森倫)

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