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阪神・梅野“骨折サイクル”の離れ業! 志願の出場「今年なんです、自分の勝負は」

 骨折を負いながらのサイクルヒットは史上初ではないだろうか。阪神・梅野隆太郎捕手(27)が9日のDeNA戦(甲子園)でプロ69人目、球団史上6人目の達成。昨季球団ワーストの39敗を喫した本拠地甲子園での今季初勝利を呼び込んだ。

 運は最初から梅野に味方していた。2回2死一、二塁で放った飛球を右翼手のソトが落球。一度は失策の記録がついたが、その後2点三塁打に訂正された。

 4回には右前打。8回には先頭で左中間へ1号ソロ。さらにこの回、打者一巡で回ってきた5打席目に相手の守護神・山崎康から右中間適時二塁打を放った。「(花束を受け取り)表彰されるまで気づかなかった」という梅野はこの時、三塁へ向かって激走。三塁打ならサイクルヒットにはならなかったが、梅野の三塁到達前に一走・ナバーロが本塁で憤死し、救われた。梅野は「ナバーロのおかげかなと思います」と笑った。

 2日の巨人戦で左足薬指を骨折したが、志願して登録抹消はせず、5日の広島戦から強行出場。無料SNSアプリ「LINE」に殺到した知人たちのメッセージに「大丈夫、気合で乗り越えます!」と強い決意をつづり自らを奮い立たせた。

 プロ6年目だが、レギュラーの座に就いたのは一昨年(出場112試合)から。昨季は132試合に出て初のゴールデングラブ賞を獲得したが、チームは17年ぶりに最下位に沈んだ。「3年間結果を残し続けて1人前」と言われるプロの世界において、浮かれることなく「今年なんです、自分の勝負は」と活躍を誓っている。

 矢野燿大監督(50)が掲げる「誰かを喜ばせる」方針も実践。オフのイベントでは時間が大幅にオーバーしても、サインを求める人が尽きるまでペンを走らせることをやめない。この日のお立ち台では、出身地の博多弁で「明日も、勝つばい!」と叫び拍手喝采を浴びた。親しい関係者は「日頃からそういう姿勢でやっているから、今日も自然に盛り上げられた」とうなずく。

 チームは最大5点ビハインドからの大逆転で勝率5割復帰。矢野監督も「忘れられない1勝になりそう。今ちょっと頭が回っていない」と喜びを爆発させた。(山戸英州)

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