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工藤監督に早くも試練…ソフトバンクを襲う“新・死のロード” 10日間で仙台→千葉→埼玉→東京

 「この後、長い遠征が続くからね」

 11日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)に4回の一挙5得点で圧勝し、この日試合のなかった楽天と並び首位に復帰したソフトバンクの工藤公康監督(55)は、改めて表情を引き締めた。

 というのも、12日から仙台で楽天と首位攻防3連戦。15日の移動日を挟んで、16日からは千葉で対ロッテ3連戦。19日から埼玉・所沢で対西武3連戦が控え、締めくくりとして22日に東京ドームでオリックス戦を主催試合として行う。

 23日が移動日で、ようやく24、25日に本拠地ヤフオクドームでオリックス戦を迎えるが、かと思ったら、休む間もなく27日から札幌ドームで対日本ハム3連戦に臨む。

 そうでなくとも、開幕から絶好調だった主砲・柳田悠岐外野手(30)が左膝裏の肉離れで全治3週間と診断され、8日に登録抹消。「痛いなんてもんじゃない」と工藤監督は悲痛な声を上げた。

 いぶし銀の中村晃外野手(29)も自律神経失調症で不在。グラシアル内野手(33)も左脇腹の故障で離脱中だ。

 「圧倒的な戦力を擁するソフトバンクのリーグ優勝は堅い」という評論家諸氏の下馬評通りとは言い切れない現実に、工藤監督が神経をとがらせるのも無理はない。

 “死のロード”といえば、ひと昔前は阪神。春と夏に甲子園球場を高校野球の全国大会に貸し出す間、長期遠征を強いられ、疲労困憊で黒星を重ねるのが常だった。

 しかし、京セラドーム大阪で主催試合を頻繁に行えるようになった今、阪神にとって“死のロード”は死語。むしろ12日から22日まで、仙台→千葉→埼玉→東京を転戦するソフトバンクにこそふさわしいだろう。

 「本当にチャレンジャーという気持ちを忘れないで、143試合戦っていく」と開幕前に宣言した工藤監督に、早くも試練が訪れた。逆に他球団にとっては、最近5年で4度日本一に輝いた最強軍団をたたくチャンス。無敵とみられていたソフトバンクが“混パ”に引き込まれ、まさに「野球は筋書きのないドラマ」となるのか。(江尻良文)

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