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楽天、好調の秘密は「投手14人制」と「柔軟ローテ」 2枚看板失っても防御率はリーグ2位

 昨季最下位の楽天が、パ・リーグ各球団と一通り対戦を終え8勝5敗1分けで、首位ソフトバンクに1ゲーム差の2位(15日現在、以下同)。低かった下馬評を覆す好スタートを切っている。

 則本昂が3月11日に右肘の手術を受け、前半戦絶望。岸も同29日の開幕戦(ロッテ戦)で左太もも裏を痛め、いきなり両輪を欠く緊急事態となったが、チーム防御率はソフトバンクの2・27に次ぐリーグ2位の3・12と大健闘。伊藤智仁投手チーフコーチ(48)は「投手14人制」と「中継ぎローテーション」が好調の要因だと明かす。

 「則本が故障したときに、チームにとって何がプラスになるかを考えた。平石監督の理解があって、投手を14人制にして、リリーフを9人ベンチに入れている」

 今季から1軍選手登録枠が1人増え29人(ベンチ入りは25人)になったが、その枠をどう使うかは、チームごとに判断が分かれている。

 昨年までは投手12人制のチームが多かったが、14日現在で投手14人制を採用しているのは、日本ハム、オリックス、ロッテと楽天の4球団。各球団とも日程を見ながら調整しているが、楽天は常に投手を手厚くしているという。

 伊藤コーチは「(1軍登録している投手の数が多いと)目先の勝利のために投手をドンドン注ぎ込みがちになるけど、コンディションを優先している。リリーフをローテーション制にして、3連投はやらせない。9回は固定するが、それ以外は柔軟に対応している」と説明する。

 例えば連勝した9、10日の西武戦は、初戦に6回から宋家豪、森原、ハーマン、松井とつなぎ、2戦目は7回から青山、福山、松井のリレー。連投したのは抑えの松井だけだった。

 12日からのソフトバンク3連戦も、連投は12、13日の高梨、ハーマン、松井の3投手。開幕から各投手が力を発揮し、リリーフとしてベンチ入りしている8投手全員にホールドポイントがついている。救援陣の層の厚さのなせる業だ。

 抑えの松井に関しても「連投が続くようだと、他の投手を9回に投げさせることも考えなければいけない」(伊藤コーチ)と無理をさせるつもりはない。

 今季はすでにいくつかのチームが、救援陣の登板過多を認識しながら、それでもマウンドへ送り出さなければいけない悩ましさを抱えているが、楽天にはそういう心配がない。想定外にみえる快進撃にも、ちゃんと根拠がある。(塚沢健太郎)

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