zakzak

記事詳細

「1点差に弱い巨人」返上難航 昨季20敗のリリーフ陣不安拭えず、トレードでの補強案も消滅

 「1点差負けが多い」。近年の“弱い巨人”を象徴するキーワードのひとつだ。原辰徳監督(60)が復帰した今季も、勝ちパターン継投が不安を抱えたままで、弱点克服はおぼつかない。

 原監督は18日、関西入りを前に熊本空港で「接戦を守り抜こう、というのをテーマにしておかないと」と問題提起。「そこが一番不安だとチームもファンも、メディアの人たちも思っている。そのシチュエーションを超えていく」と力説した。

 前日17日の広島戦(熊本)で2点リードの9回、新外国人のライアン・クック投手(31)が抑えで登板。3点を奪われて初めてセーブに失敗し、1敗目を喫した。

 原監督が「昨日なんか1点差の方がもっとよかった。俺は1点差ゲームを求めるよ」とあえて試練を望むのには理由がある。今季の1点差試合は前夜で2敗目。唯一の白星は、5日のDeNA戦(東京ドーム)でエース菅野が完投で挙げたものだ。つまり継投で最少リードを守りきった試合はいまだゼロ。この形で勝たないことには、チームは前に進めない。

 一貫して「去年のことは知らない」と強調する指揮官に意識はないのかもしれないが、球団首脳は近年のV逸の元凶として『対広島戦』、『交流戦』、『1点差試合』での弱さを問題視。昨季も12勝24敗と大幅に負け越した。

 新任の宮本投手総合コーチは終盤の競り合いの弱さを分析。「リリーフだけで20敗。せめて半分にしないと」と目標を掲げ、実績の少ない若手も抜擢しながら新たな勝利の方程式を模索中だ。

 だが、宮国(防御率5・06)、吉川光(同7・20)、クック(同4・50)と経験を買われている3人が安定感を欠き、すでに1敗ずつ。必勝リレーの形はすんなり見つかりそうにない。原監督が「1回や2回、結果が出なかったからといって、配置転換するようなチームは弱い」と我慢の起用を示唆する一方、フロントは他球団とのトレードによる中継ぎの補強を画策。ただ、球界関係者が「まとまりかけた話が1件、交換要員の選手のプライベートの問題でつぶれたらしい」と話すように、難航の気配も伝わってくる。ブルペンの救世主はどこにいるのか。(笹森倫)

関連ニュース

アクセスランキング