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【特別企画 レジェンドたちの改元】野村克也氏 平成で最も勝ち、最も負けた指揮官 もし監督要請がくれば…「喜んでやりますよ!」 (1/2ページ)

★野村克也氏

 ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任した野村克也氏(83)は、平成で誰よりも数多く勝ち、誰よりも数多く負けた指揮官だった。昭和は名捕手、平成は名将として鳴らし、2009年(平成21年)に監督として日本プロ野球史上最高齢の74歳で楽天のユニホームを脱いでから、はや10年。しかし、野球への情熱は全く衰えていない。令和の目標として、米大リーグ史上最高齢とされる87歳まで指揮を執ったコニー・マック氏を超えることを掲げた。(聞き手・塚沢健太郎)

 --ヤクルト、阪神、楽天の監督として平成通算1053勝は1位(2位はダイエー、ソフトバンクの王貞治監督の968勝。3位は巨人・原辰徳監督の960勝=23日現在)。平成で一番勝った

 「知らなかった。今は長く監督をやる人がいない。たいした能力もないのに長くやらせてもらった。そういう意味ではついている」

 --実は1092敗も平成1位。負けが上回っている

 「それでは名監督の中に入れないな。弱い球団ばかりやっていたから、そうなるわな。“請負人”といえばカッコいいけど、弱い球団ばかりで、貧乏くじばっかり引いていた。阪神で(敗戦数を)稼いだな。平成では3球団で監督をやったが、楽天は就任前年に97敗もしていた。どんどん弱いチームを任されるようになっていった。やらなければよかったのは阪神(1999-2001年)。選手もフロントも誰も言うことを聞かないし、大失敗だったな」

 --イチローが引退会見で『メジャーは頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつある。日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしい』と話していたが、今の日本の野球は頭を使っているようにみえるか

 「使っていない。頭の使い方をわかっていないのではないか。そういうことを教える指導者がいない。野球は頭のスポーツ。1球投げたら、プレーは休憩。あれだけ間のあるスポーツは他にない。これが何のためにあるのか、そこを考えろと。そこが俺の指導法の中心。次のプレーに備え、考え、狙う。戦術を考えるのが、あの間だ」

 --メジャーはもっと頭を使っていないようだ

 「天才ほど頭を使わないからな。来た球を打つという、大ざっぱな野球になってしまう。野球の一番の魅力は弱者が勝者を倒せること。日本の野球しか知らないけど、野球の本質をもっとしっかり考えて取り組んでほしいね」

 --平成で日米の差は縮まったか

 「南海のとき(1970年=昭和45年=に監督就任)、ドン・ブレイザーをヘッドコーチにした。ブレイザーが最初に言ったのが『日本の選手は頭を使っていない』。当時は日米野球でメジャーの単独チームが来て全日本と10試合やり、日本は1勝できればいい方だった。それが今はメジャーも16球団から30球団に増えて、全体的なレベルが下がっている。戦術や細かいプレーは日本の方が上だ」

 --日本もヤクルトのID野球が浸透しレベルが上がったが、最近は停滞しているようにみえる

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