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【スポーツ界 記者が明かす平成“裏”事件簿】前代未聞の不祥事! 日本シリーズ期間中に球場貸し出し…ON決戦日程ズタズタに

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 2000(平成12)年、長嶋茂雄監督率いる巨人と、王貞治監督のダイエー(現ソフトバンク)が激突した日本シリーズは、「ミレニアムONシリーズ」として日本国中を熱狂させた。長嶋巨人が4勝2敗で日本一に輝いたが、舞台裏では前代未聞の不祥事が起こっていた。

 日本シリーズ期間中に関しては、12球団に本拠球場を確保しておく義務がある。それなのに、福岡ドーム(現ヤフオクドーム)が、日本脳神経外科学会に貸し出されていることがシーズン中に発覚したのだ。

 それを知った王監督、コーチ陣、ナインは当然激怒した。「球団は今シーズン、おれたちが優勝しないと決めてかかっているということか! ふざけるな! 絶対に優勝してやる」

 実際、1999年に続くリーグ連覇を決めた後、王監督は「あれでチームが一丸になり、絶対に優勝するという固い結束ができたのは事実」と語った。当時の川島広守コミッショナーはダイエー球団を罰金3000万円の厳罰に処した。

 とはいえ、夢のONシリーズに水を差したのは間違いない。日本シリーズのスケジュールはズタズタになり、勝負の行方まで変えてしまった。

 王ダイエーは、敵地東京ドームでの第1、第2戦(10月21、22日)に連勝。本来なら23日の移動日を挟み、24日から本拠地福岡ドームで3連戦に臨むところだ。しかし、移動日なしで福岡で23日に第3戦を強行し、24日からは2日間試合がない異例のブランクが発生。結局第3戦から4連勝した長嶋巨人が凱歌をあげた。

 例年通りのスケジュールなら、敵地で連勝スタートを切った王ダイエーが断然有利だったはず。王監督は「長嶋さんに負けたままではいられない」と雪辱宣言し、あえて球団の不手際には言及しなかったが、腹の中は煮えくりかえっていたことだろう。(江尻良文)

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