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大船渡“佐々木超え”目指す背番号「10」と「12」 35年ぶり甲子園出場のカギ握る

 2番手以降の投手たちが鍵を握っている。大船渡高の163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)は6日、春季岩手県大会沿岸南地区第1代表決定戦の高田戦(住田)に「4番・右翼」で先発。すでに県大会進出を決めているとあってマウンドに上がることはなかったが、4打数4安打2打点の活躍で7-0の8回コールド勝ちに貢献した。

 山間の住田町運動公園野球場に2100人のファンが詰めかけたが、存在感を示したのはマウンドではなく打席だった。

 「チャンスで点を取れたし、チャンスメークもできたのは良かった」とうなずいた佐々木が「後ろから見ていて頼もしかった」とことさら喜んだのが、先発した背番号「10」の和田吟太投手(3年)の快投。真っすぐと大きなカーブをテンポよく投げ込み、なんと8回参考記録ながら無安打無得点を達成した。

 和田は大船渡第一中時代から佐々木とチームメート。中学時代は、成長痛などで思うようにプレーできなかった佐々木を押しのけエースナンバー「1」を背負っていた。最速は130キロほどだというが、「朗希に負けたくない気持ちは、少しはある。夏までに1番を狙いたい」と“佐々木超え”にも意欲を示す。

 また、3日の住田戦では背番号「12」の柴田貴広投手(3年)が佐々木の後を受けて4回から登板。「朗希のあとは楽なんです。自分の“遅さ”を生かせる」と右サイドハンドから最速120キロながら多彩な変化球を繰り出し、剛腕エースとの40キロ以上の緩急差で相手を幻惑した。

 佐々木はいまだ成長途上で、ケガ防止のために連投や全力投球に事実上制限が掛けられている。一方、1984年以来35年ぶりとなる大船渡高の甲子園出場は、震災から復興を目指す地域の悲願でもある。にわかに全国から注目を浴びている“令和の怪物”が甲子園初お目見えを果たせるかどうかは、2ケタ背番号の投手たちの出来次第だ。(片岡将)

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