zakzak

記事詳細

また泥酔トラブル…巨人“傷もの”沢村の落としどころ もはや孤立無援、メジャー挑戦が最適解か

 巨人・沢村拓一投手(31)が酒に酔い、一般人に暴力をふるった不祥事が発覚。今季はトレードでの放出も検討されたが、この不祥事が原因でご破算に。“傷もの”の引き取り手は現れるのか。

 「やっぱり出ちゃったか」。巨人関係者の反応はもっともだ。2軍調整中の沢村が4月中旬の未明、東京・新宿の繁華街で酒に酔って起こしたトラブルの話題は、球団内外に広がり原監督やナインをあきれさせていた。警察への被害届はなく、当事者間で和解も成立したため、球団から発表はなく報道も控えられてきたが、一部週刊誌が詳報に踏み切ったことで白日の下にさらされた。

 球団は「酒に酔った上、エレベーター内に乗り合わせた方の首のあたりを突然つかんで数秒の間、壁に押し付けたため、周囲から止められました」と当時の経緯を説明。沢村には厳重に注意し、相手方への謝罪も円満に済んだとしている。

 昨秋に原監督が打診した先発再転向を拒み、抑え復帰を目指した今春キャンプでは相変わらずの制球難。キャンプ打ち上げ直前に改めて先発での調整を命じられ、2軍送りになった時点で沢村は事実上の構想外だった。

 開幕後は不足する中継ぎ右腕をトレードで補強するための交換要員と位置づけられ、調整途上ながら他球団へのアピールも兼ねて、4月6日のDeNA戦(横浜)で5年ぶりに先発。4回途中でKOされ再び2軍に落ちた後、まとまりかけたトレードも今回の一件で暗礁に乗り上げた。今後は2軍での“塩漬け”が濃厚だ。

 球場の内外で数々の問題を起こし、球団に尻拭いさせてきた沢村。もはや現場もフロントも、かばってくれず孤立無援だ。新天地で出直すにしても、パ・リーグ球団の編成関係者が「ウチはいらない。コーチの言うことも聞かないらしいし、評判が悪すぎる」と即答するように、移籍先を探すのは難しい。

 可能性があるとすれば、大きな貸しがある楽天か。数年前にトレードで巨人に送った選手が、ロッカーで盗んだ同僚の用具を転売し逮捕。楽天でも“前科”があったが、移籍の際には伏せられていた。

 独立リーグなら、地元の栃木が近年は村田修一、西岡剛ら大物の受け皿となっている。ただし高校時代の素行、プロ入り後の後援会を巡るゴタゴタなどで地元の好感度は高いとはいえない。

 心機一転を図るなら、日本を離れて米球界に挑戦するのが最適解か。もともとメジャー志向の強い沢村が、海外FA権を取得するのは早くて再来年だったが、今回の不祥事は今季終了後の自由契約の大義名分になり得る。球団と本人の双方にとって、悪くない落としどころだ。いずれにしても、V奪回を目指し奮闘する原巨人にとって、沢村の存在は黙殺すべきものとなった。(笹森倫)

関連ニュース

アクセスランキング