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清水秀彦氏が選ぶ平成ベストイレブン 小野、中田…MFは宝の山だけどFWは該当者なし!

 --改元後初の「そういうことだろ~」ということで、清水さんに平成ベストイレブンを選んでいただくとともに、令和の日本サッカーの課題を挙げていただきたい

 清水「(平成ベストイレブンは)こいつしかいない!というFWは思い浮かばない。そう思わないか? 該当者なし!」

 --カズ(三浦知良=横浜FC)がいるのでは

 「あいつをブラジル時代から知っているけど、確かにスターだよ、それもスーパーなね。言動も行動も。Jリーグの大功労者さ。50歳過ぎてなお、人を引き付けるものを持っている。でも俺に言わせれば、FWではない。若い頃(日本リーグ・読売クラブ時代)は2列目もやっていて、サイドからのキレ味あるドリブルは、敵(日産自動車)から見ていてもあっぱれと思ったものさ」

 --では10番(攻撃的MF)は?

 「ズバリ、小野伸二(札幌)だね」

 --中村俊輔(磐田)や中田英寿氏を差し置いて?

 「中村と中田は技術面も戦術面もウルトラクラスさ。だから2列目としてベストイレブンには必ず入れたいけどね」

 --平成日本は中盤、特にボランチは人材の宝庫だった

 「守備的MFとしてこのポジションの基礎を作ったのはポイチ(森保一=日本代表監督)。そしてテツ(柱谷哲二氏)だと思う。この2人が土台を作り、山口蛍(神戸)や井手口陽介(フュルト)がその伝統のバトンを受け継いだ。一方、ゲームメークをするタイプのボランチは、モト(山口素弘氏)が礎になったよな。そして、その意味で遠藤保仁(G大阪)を抜きには語れない。ヤツの“サッカー偏差値”はとんでもなく高いよ! 柴崎岳(ヘタフェ)の場合は令和のこれからが旬になる」

 --サイドバックは

 「左は長友佑都(ガラタサライ)、右は内田篤人(鹿島)だね。このポジションはいまや攻めるだけ、守るだけでは務まらない。世界には荒っぽい選手が多いが、この2人は常にフェアプレー。そこも、いいね」

 --センターバックは

 「いの一番はやっぱり井原正巳(現柏コーチ)しかいない。『アジアの壁』だもの。だろ~?! いつでもどこでも冷静でクレバー。ただ、もうひとり挙げろっていわれると、FWと同じで、いないんだよなぁ。小村(徳男氏=現評論家)かな。マンツーマンでガツガツ系の守備ならピカイチだった。余談だが、ヤツは将棋も強い」

 --最後にGK

 「(川口)能活(氏)だぜ、やっぱり。高校からマリノスに入団した頃から見てきたが、真面目一徹、毎日泥だらけで練習していた頃が懐かしい。まさに背中でチームを引っ張れる男だ」

 --平成はこれといった選手がいなかったが、令和には文句なしのスーパーFWを見たい

 「ストライカー(センターFW)を育てなきゃ、だね。Jリーグがスタートした頃は、どのクラブも勝つためには点を獲らなければ。ならば助っ人攻撃陣という図式で、どのクラブもFWには強力な外国人選手をそろえた。それが皮肉なことに根付いてしまい、日本人FWが育ちにくくなってしまった」

 --指導者の奮闘にも期待したい

 「その通り!。平成時代は教科書通り、戦術を詰め込むばかりの育成をし過ぎたよ。令和時代は型破りのセンターFWを育ててほしいね」(元J1仙台監督・清水秀彦)

 =聞き手・久保武司

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