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大谷は30発打てる! “先輩”カンセコ級の完全復活に期待

 エンゼルスの大谷翔平投手が打者として復帰。投手に比べると、打者の肘靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰は前例が少ないが、かつて大谷と似たような強打者がいた。伝説のスラッガー、ホセ・カンセコだ。

 1986年にアスレチックスで新人王に輝いて以来、球界一の飛ばし屋として脚光を浴び、88年に打率・307、42本塁打、124打点、40盗塁でMVPを獲得。史上初の年間40本塁打&40盗塁を達成し、一躍スーパースターの座に就いた。

 しかし、翌89年から左手首骨折、腰痛など相次いで故障。私生活でも離婚騒動、拳銃不法所持、度重なる交通違反と首脳陣を悩ませ続けた。同僚からも「チームの一員じゃない」と批判が続出し、92年途中にレンジャーズへ放出された。

 翌93年5月29日、レッドソックス戦で1-12となった8回に敗戦処理として登板。夢の投手デビューとなったが、わずか2球投げただけで右肘に鋭い痛みを覚え、1イニングで2安打3失点3与四球。33球中21球がボールと散々だった。

 その直後からバットを振ることも困難になり、6月25日に故障者リスト入り。28日に医師の診察を受けた結果、右肘靱帯断裂と判明。残りシーズンを棒に振り、自ら現役引退の可能性を示唆したが、7月に手術を受けリハビリに励んだ。

 すると、94年開幕から5番指名打者で先発出場。最初の3試合こそノーヒットに終わったが、5戦目に待望の初ホームラン。6月13日のマリナーズ戦では3本塁打、自己最多の8打点を記録。推定飛距離150メートル近い特大弾も飛び出した。

 8月12日以降、ストライキでシーズン打ち切りとなったが、それでも111試合で31本塁打、90打点をマーク。また、持ち前のパワーだけでなく15盗塁と相変わらずの俊足ぶりもアピール。手術前より成績を上げ、見事カムバック賞に輝いた。

 今季チーム35試合目で復帰した大谷も、3番指名打者としておそらく110試合ぐらいの出場が見込まれる。カンセコに負けないぐらいホームランを量産し、完全復活なるかが楽しみだ。(大リーグ評論家・福島良一)

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