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巨人に新加入のサンチェスは“投げる会計士” ドミニカンのイメージ覆す異彩

 巨人に今季加入したエンジェル・サンチェス投手(30)は、従来のドミニカ共和国出身選手のイメージを覆すほど、強い異彩を放っている。

 那覇に冷たい強風が吹いた17日、サンチェスは今キャンプ2度目のフリー打撃登板。「感触はよかった。すべてが徐々にうまくいっている」と淡々と振り返った。

 打撃ケージ後方に設置された“原タワー”の上から、原監督とともに投球をチェックしたエース菅野は「球自体はすごく力があった。彼には聞きたいこともたくさんあるので、2人で高め合っていけたら」と期待。

 ただ、まだ打ち解けてはいないようで、新助っ人右腕の人物像を「どちらかといえばおとなしい。あまり向こうからなんか言ってくるとかはないんですけど、いい関係を築きたい」と説明した。

 米球界のドミニカンの大半は16歳前後でメジャー球団に青田買いされるが、サンチェスは祖母の言いつけを守って母国で唯一の国立大学で会計学を学んだ異色の経歴。メジャーのロッカーではドミニカン同士がつるんで歌い騒ぐ声がうるさいくらいだが、球団関係者は「彼はすごくインテリ。周りにちょっかいを出したり、豪快に笑ったりという陽気なカリビアンの感じじゃない」と話す。

 昨季まで韓国で2年間プレー。来日前には、日本でプレー経験のある同郷の選手に現地事情を聴いたりするものだが、本人は「そういうことはしませんでした」と静かに首を振るのだった。

 韓国経由で来日した頭脳派投手といえば、巨人にも在籍して2年連続最多勝に輝いたグライシンガー。米名門バージニア大で金融学を専攻し、アジアにも出稼ぎというより異文化への興味からやってきたクチだ。

 サンチェスも「日本の文化を学ぼうという気持ちが本当に強い」と前出関係者。韓国では食事が口に合わず一時は激やせしたというが、本人は沖縄料理について「全然、問題ないです。しいて言えば(1次キャンプ地)宮崎の方がおいしいかな」と微笑んだ。

 投じる速球も、中南米出身の投手が武器にすることが多い汚い回転ではなく、きれいな伸びのある直球だというから、これまた“らしくない”ドミニカン。「投げる会計士」は、日本で通算64勝を挙げたグライシンガーばりの活躍ができるか。(笹森倫)

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