【プロ野球実況中継】巨人・元木ヘッドから試合中に放送席へサインが - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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巨人・元木ヘッドから試合中に放送席へサインが

 いやぁ参りました。6月26日、神宮球場のヤクルト対巨人戦を実況していたら「声が大きくて聞こえる」ってクレームが来ちゃったんですよ。

 それもあろうことか、巨人の元木コーチがイニングの合間にベンチから出てきて私を見たかと思うや、「(口に手をやり)声が大きくて(耳に手をやり)聞こえちゃうから、(両手のひらを下に向けて)もう少し小さい声で喋って」とジェスチャーで要請してきました。試合中にコーチからサインを出されたアナウンサーは後にも先にも私だけでしょう。それにしても出し慣れているだけあってわかりやすい! なんて感心してる場合じゃありません…。

 そこから先はひそひそ声で、なんだかゴルフの中継をしているみたいでした。やりにくかったですよ。なんたって実況アナになって33年、常に大声でしゃべれって言われてきましたから。

 19日の開幕戦は東京ドームで巨人対阪神戦を実況して何も問題なかったのですが、神宮は声が通ってしまうのです。

 ところで静かな球場では、いろいろな音や声が聞こえてきます。たとえばベンチからの声。

 ピッチャーが一塁に牽制すると、攻撃側のベンチから一斉に声が出ます。私は「“わーっ”という声が聞こえました!」と実況したのですが、解説の川相昌弘さんは「あれはね、バーック(戻れ!)って言ってるんですよ」と教えてくれました。

 「ヤジはただ意味なく声を出しているんじゃない。局面にふさわしい言葉があるんです。試合の流れを掴んでいないと上手くヤジれないんです。たまに若手で空気を読まずにヤジると浮きますよ(笑)」と川相さん。

 いやはや目からウロコでした。そういえば元木コーチはヤジの達人でもありますね。まさに空気をしっかり読んで、私にサインが出たわけです。

 この週末はまた神宮でヤクルト対DeNA戦の実況。空気を読んだ声量でお届けします(汗)。(フリーアナウンサー・松本秀夫)

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