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巨人、橋上戦略コーチの配置転換で見逃し三振アレルギー復活か

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巨人、橋上戦略コーチの配置転換で見逃し三振アレルギー復活か

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橋上打撃コーチは微妙な立場に置かれている  見逃し三振OKの方針を打ち出し、四球増で出塁率を改善させた巨人・橋上秀樹戦略コーチ(48)が今季から打撃コーチに配置転換となり、影響力低下が懸念されている。

 今季巨人の1軍打撃コーチは3人体制。留任した村田、2軍から昇格の清水、そして戦略コーチ廃止に伴い肩書が変更された橋上の各コーチだ。

 3位に終わった2011年オフ、野村ID野球の懐刀だった橋上コーチを招聘したのは当時の清武球団代表。「野球頭のいい選手を育てたい」と戦略室を創設したが、推進者自体が“清武の乱”で解任。後ろ盾を失った戦略室は12年開幕当初は見向きもされなかった。

 ところが「4月に負けが込んで、じゃあ戦略コーチの意見でも聞いてみるかとなった。そこから勝ち始めて日本一までいったもんだから、マスコミにV奪回の立役者と持ち上げられた」と球団関係者は明かす。

 橋上コーチによる打者の意識改革の一端は、日本球界で抵抗感が根強い見逃し三振を「狙い球を絞った上でならOK」と容認したこと。四球は前年比132個も増えて455個、出塁率も・298から・326に急上昇した。昨季も四球は432個と微減ながら出塁率は・326を維持。だが「去年は阪神に指示を逆手に取られたり、日本シリーズでも狙いが外れて打てなかったり。原監督の信頼感も今まで通りとはいかないでしょうね」と前出関係者はみる。

 根底には野球観の違いもあるようだ。原監督は14日に国際武道大(千葉県勝浦市)で特別講義を行った際、自身のアマ時代に見逃し三振は厳禁事項で大目玉を食らったと回顧。「プロでも見逃し三振は決していいものではない。すごく反省するもの、悔いが残る、そういう教育を受けた。無抵抗ではバットを持つ必要がない。振ることもできないのは準備が欠けている」と持論を展開した。

 振らなければ決してバットに当たることがないのは確か。だが振ったら四球は100%ない。長距離打者をそろえる巨人打線は、なかなかストライクゾーンで勝負してもらえない。見逃し三振への風当たりが再び強まり、ボール球に手を出す傾向が強まるとすれば、相手投手を助けることになる。 (笹森倫)

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