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「100盗塁計画」が頓挫の危機? “虎の足”復活のカギを握る上本

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「100盗塁計画」が頓挫の危機? “虎の足”復活のカギを握る上本

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上本の復調に期待が集まっている  阪神は9日のDeNA戦(甲子園)で1−2と競り負け。本拠地で3タテを食らい5連敗となった。

 開幕から12試合目で、和田監督が動いた。戦前まで14打席無安打、打率・132と低迷する上本博紀内野手(28)を、これまでの2番から7番に降格させる打線改造に打って出た。

 相手先発・高崎との昨季の対戦打率が・500と好相性だっただけに、楽な打順で打たせることで奮起を促した格好だ。これに応えるように5回、高崎から中前打で出塁すると足でもみせた。次打者・梅野が中前打を放った間に一気に三塁へ到達。復調へひと筋の光がみえてきた格好だが、それでも試合後の上本は「気持ちが楽になったか?」と問われると「そういうのはないです…」。険しい表情を崩そうとはしなかった。

 1番・鳥谷が好調を維持している分、上本にとって2番での打席は進塁打を意識するなど制約が多い。それだけに球団OBは「不調に陥ると、浮上のきっかけがつかみにくい。気分転換を兼ねて下位で打たせたのは正解」とうなずく。だが、その一方で指揮官が掲げている「チーム100盗塁計画」が頓挫する危険性がある。

 セ・リーグ球団スコアラーは「足のある上本が下位で打つ限り、チーム全体の走力は落ちる。特に、出塁率の高い鳥谷と上本が連動しないのは、マークを分散することになり守る方は楽になる」とみるのだ。

 この言葉が示す通り、打線は2−0の8回に1点を返すのがやっと。9安打されながら8回途中2失点でしのいだ先発・岩崎を援護できなかった。

 和田監督は、上本について「内容は悪くないし、1本出れば変わると思う」と強調したが、“虎の足”の復活のためにも、一日でも早い28歳の完全復調が待たれるところだ。 (山戸英州)

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