ZAKZAK for mobile

【メッタ斬り 生涯ジャイアン】日本ハム・中田翔はスイングが“速すぎる” 当代一のホームランバッターは西武・中村

ニュースカテゴリ:スポーツの野球

【メッタ斬り 生涯ジャイアン】日本ハム・中田翔はスイングが“速すぎる” 当代一のホームランバッターは西武・中村

更新

中田よ、技術を磨け  パでは日本ハム・中田、セでは横浜DeNA・筒香が本塁打王争いをリードしている。セでは6年間も日本人の本塁打王が生まれていないだけに、両リーグで日本人にタイトルを取ってほしい。

 中田はすごい素質を持っているが、まだスイングスピードが“速すぎる”。「スイングが速いことは長距離打者の条件ではないか」と首をかしげる方が多いかもしれない。実際、速いスイングにボールがまともに当たればとてつもなく飛ぶが、確率は上がらない。

 速くなくていい。いかにバットにボールを乗せるか。ムチのようにバットをしならせるのが理想だ。中田も力任せでなく技術で打てるようになると、もっと量産できる。

 今のNO・1ホームランバッターは西武・中村だと思う。バット操作も巧みだが、すごいのは絶対に逃さないツボを持っていること。高めに甘く入る変化球。直球のタイミングで待っていてもそこにきたら打つ。ぴたっと体を止め、高い確率で本塁打にする。真のホームランバッターの技だ。

 筒香は、本来は長距離打者ではないと思う。狭い横浜スタジアムでライナーが外野席に突き刺さる感じ。本塁打王の本命とは思うが、常に打率3割3分、30本塁打、100打点とバランスのいい成績を目指してほしい。

 僕は中日時代の1996年に28歳で39本塁打を放ち初タイトルを獲得した。また楽天時代の2007年に39歳で自己最多の43本塁打、108打点をマークし2冠に輝いたが、中身が違う。

 最初は技術的にどうこうでなく勢いで打った感じ。自分の打撃をわかっていなかった。体調がよく反応がいい時には打てても、疲れてくると打てなくなった。それを楽天で、当時の野村監督に変えてもらった。データを集め、相手の配球を読んで打つことを教わった。技術的にも極端な体重移動で打っていたのを、体の軸で回転する形に改めた。力をあまり入れず、バットを走らせるにはどうするかを考えた。

 僕は通算403本塁打(歴代18位)、1834安打で現役を終えた。目標の1つだった長嶋茂雄さんの通算444本塁打、名球会の入会資格の2000安打に届かなかったことに悔いが残る。

 もっと早く野村監督に出会えていたらと思う。しかし、ヤンチャ小僧だった若い頃に会っていたらケンカしてクビになったかも。経験を積み、丸くなったところでオヤジ(野村監督)に出会い、帳尻が合ったのだろう。今の選手たちにも幸福な出会いをして、現役のうちに大いに技量を磨いてほしい。

 ■山崎武司(やまさき・たけし) 1968年11月7日、愛知県生まれ。愛工大名電高からドラフト2位で中日入り。以後オリックス、楽天、再び中日と渡り歩き昨年限りで引退。中日時代の96年に本塁打王、楽天時代の2007年には本塁打・打点の2冠王に輝いた。27年間で通算1834安打、403本塁打、1205打点。後輩の面倒見のいい親分肌で、愛称はジャイアン。

ランキング