日本人力士がダメになってしまった理由…懸賞減らして刺激を
1.14更新
日本人力士が賜杯を抱いたのは、35場所前の平成18年初場所の大関栃東が最後。今場所も4日目には幕内から日本人力士の全勝が消えるなど、外国人力士天下が続いている。なぜ日本人力士はこんなにダメになったのか。平成18年夏場所後、新大関で初優勝したばかりの白鵬が東京・千代田区にある日本記者クラブで記者会見し、理由の一端をこう語っている。
「モンゴルの子供たちは、小さい頃から草原で馬に乗ったりして、自然の中で力をつける。お父さん、お母さんを思う気持ちも強く、遠い国でやっていることもあって、どんなにつらくてもがんばれる。日本の子供たちはテレビゲームばっかり。相撲界が厳しいのは当たり前だ、という気持ちで入門してくれば、もっとガマンできるし、もっとがんばれるはずなんだけどね」
ハングリーさが違うのだ。それをまざまざと見せつけているのが日馬富士、把瑠都、琴欧洲の外国人大関3人だ。今場所、幕内の取組にかかる懸賞の回復率が著しく、八百長問題が起きる昨年初場所以前の90%まで戻ってきた。しかし、力士によってバラつきがあり、ひとり横綱の白鵬のように連日2ケタの本数がかかる力士もいれば、日馬富士のようにこの日初めて2本かかったが、前日まで1本ずつしかかからない不人気力士も。「お前の取組にかけて応援してやる」というスポンサーがいないのだ。
懸賞が欲しかったら、勝って対戦相手のスポンサーがかけた懸賞を横取りするしかない。この勝負に掛ける気迫の違いが外国人力士優勢の1つの原因になっているのは間違いない。
この日も、日馬富士には土がついたが、10本かかった琴奨菊の半分以下の3本しかかからなかった把瑠都、2本の琴欧洲はしっかり勝って連勝を6に伸ばした。琴欧洲の初日から6連勝は7場所ぶり。「あわてなかったのがよかった。このままいきたいね」とうれしそうに小さくうなずいていた。稀勢の里や琴奨菊らが賜杯を抱くシーンを見たかったら、懸賞をかけるのを大幅に減らすか、やめにしませんか…。(大見信昭)