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活況を見せるシニア婚活。性や相続でトラブルも。今どきの高齢者の恋愛事情

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活況を見せるシニア婚活。性や相続でトラブルも。今どきの高齢者の恋愛事情

配信元:教えて!ウォッチ

 一昔前に比べ、高齢者の婚活が活況であるという。そういわれると最近の高齢者は高齢者とは思えないほど若々しかったり、元気である。確かに恋愛を楽しんでいてもおかしくない。そこで高齢者の婚活事情を知るべく、東京、銀座の結婚相談所、株式会社B ゼルムの婚活アドバイザー、立花さんに話を聞くことにした。その結果、シニア婚活が盛況である一方で、シニアゆえの性や相続に関するトラブル、重視される入籍希望時期などが浮き彫りになったので詳しく紹介したいと思う。

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 ■活発なシニア婚活

 まずは、シニア世代の婚活の増加傾向がどのようなものなのか伺ってみた。

 「以前の結婚相談所は、30代40代が多く利用するものだと考えられていました。実際、登録者数はその世代が今も一番多いのですが、最近はシニア世代の利用が急増しており、高齢化に伴い今後も増加するでしょう」(立花さん)

 それにしてもなぜそんなにシニアの婚活が増えたのだろうか。

 「まず、熟年離婚が増えたことが大きいでしょうね。平成19年から年金分割制度が始まりましたが、離婚後の生活が不安という理由から離婚に踏み切れなかった妻たちが、この制度のおかげで夫の年金を分割してもらえるようになり、それが離婚を後押しする形となりました。次に、晩婚化が進み50代以上のシングルが増えたことも挙げられます。今のシニア世代は一昔前に比べたら本当に見た目も中身も若くて元気です。平均寿命が昔に比べ長くなった分、二度目の青春、人生の総仕上げの時期を豊かな気持ちで過ごしたいと考える人が増えたのだと思います」(立花さん)

 熟年離婚が増えているとは聞いていたが、年金分割制度がそれを後押ししていたとは。厚生労働省の職員が聞いたらどう思うのか気になるところである。また、ネットも高齢者の婚活に一役買っているという。

 「インターネットにより、私どもが開催しているようなシニアの婚活情報を集めやすい状況になったことも大きいですね。当社の『シニアお見合いパーティー』も、10年前は月1回開催だったものが、今では週1〜2回と10倍以上になりました」(立花さん)

 まさに大盛況といえるシニアの婚活状況だ。

 ■シニアゆえの性に関するトラブル

 盛り上がっているシニア婚活ではあるが、問題もあるという。

 「いろいろありますが、まず性についての感覚です。これは男女間でかなりギャップがあります。男性は年齢的にも現役ラストスパートという時期なので、性欲が強めです。対して女性は更年期以降の年代なので、性的なことから離れて癒やされたい、という感覚の人が多いです。トラブルの実例として、お見合いパーティーで出会ってカップルになったはよいものの、直ぐにホテルや旅行に誘われて不快な思いをした、という話がありました」(立花さん)

 「性」の感覚に性差あり、という例が多々あるとのこと。それにしても「老いてなお盛ん」なのは男たちだったとは……。他では「相続」に絡んだトラブルが目立つようだ。

 「シニア婚活に関するトラブルで一番多いのが相続に関するものです。子供が反対しているにもかかわらず、それを押し切る形で再婚(入籍)する人もいます」(立花さん)

 再婚(入籍)をするとなると遺産相続など金銭問題も関わってくるため、家族、特に子供の理解が不可欠。この入籍に関する価値観が、高齢者の婚活では特に重要なポイントになってくるという。

 ■シニア婚活のポイントは入籍希望時期

 他にもシニア婚活ならではのポイントがあるというので教えてもらった。

 「シニア婚活のポイントは入籍希望時期です。即入籍したい派と、入籍には1〜3年くらい時間をかけたい派、そして前夫と死別して遺族年金をもらっていたりする関係で入籍は希望しない、という未入籍希望派の三つに大別されます。子供や家族のこと、家など資産のことなど、いろいろと現実的な問題があるからこそ、それぞれ入籍に関するスタンスがわかれます。その辺をきちんと確認せずにお付き合いして結局うまくいかなかった、というケースも見受けられますね」(立花さん)

 長く生きてきたからこそのマッチングの難しさもあるようだ。そんな困難を乗り越えてまで高齢者がパートナーを欲しがるのはなぜだろうか。

 「当相談所にいらっしゃる方のほとんどが、一人でいるより、気の合うパートナーと残りの人生を楽しく穏やかに過ごしたいと考えておられます」(立花さん)

 やはり、人生の最終ステージを一人で過ごすのは寂しい。よきパートナーと共に最後は楽しく暮らしたいというのがシニア婚活に来られる皆さんの本音なのだ。

 今はシングルの若者も、いずれこの世代に至ったときに同様の気持ちになる可能性は大きい。他人事ではないことを、心にとめておいてもよいのではないだろうか。

 なお、「教えて!goo」では、「高齢者と呼ばれる年齢になっても、どんな自分でありたいと思いますか?」ということで皆さんの意見を募集中だ。

 ●専門家プロフィール:立花 えりこ

 (株)B ゼルム 婚活アドバイザー。平成5年より1回料金参加型お見合いパーティーと結婚相談所の二つの出会いの形を主催。専任のアドバイザーがきめこまかくサポートすることにより、高い成婚率に定評がある。近年では50代60代のシニア婚活がメディアでも多数取り上げられている。

 教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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