トランプ氏、韓国冷遇…文氏が親米アピールも温度差 北問題などで「圧力かける」

ホワイトハウスでの夕食会でトランプ大統領(中央)と笑顔で握手した文大統領=29日、米ワシントン(AP)

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「媚米」外交をスタートさせた。訪問中の米国で、親米姿勢を必死にアピールしているのだ。米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」の本格稼働先送り問題でドナルド・トランプ米政権が不信感を高める中、懸念の払拭に躍起の文氏だが、米国側には冷笑ムードも漂う。

 文氏は6月29日夜(日本時間30日午前)、トランプ大統領主催の夕食会に出席した。ホワイトハウスに到着した文氏を出迎えたトランプ氏は握手をした後、肩に手をかけて友好関係を演出した。

 文氏は米国側に値踏みされているのが実情だ。朝鮮日報は、文氏が同日、ポール・ライアン下院議長に「THAADに対する明確な考えを示してほしい」と迫られたと報じた。中央日報によると、文氏が米国に到着した当日には、米下院議員から「THAADと在韓米軍のどちらかを選択すべきだ」との強硬意見も出たという。

 青瓦台(大統領府)によると、文氏はTHAAD配備をめぐる合意を覆す考えがないと表明。夕食会では「(トランプ氏の)強力な力を基盤にした外交に全面的に賛同する」と述べた。青瓦台高官は、夕食会でTHAAD問題が議論されたことも否定しなかった。

 トランプ氏は夕食会後、北朝鮮や「新たな貿易交渉」など多くの議題を話し合ったとツイッターに投稿。ロイターは、トランプ氏が文氏に「圧力をかける」と報じるなど温度差も目立った。

 文氏は朝鮮戦争で戦死した米海兵らの慰霊碑を訪れ、米韓の絆の深さを強調した。聯合ニュースによると、文氏は「米海兵らは知らない国のために崇高な犠牲を払った」と謝意を示した。

 一方、THAAD配備に反対する中国の圧力も強い。7月の開催が見込まれていた日中韓3カ国首脳会談が、中国側の難色で見送りとなった。

 東亜日報は30日、外交筋の話として、中国の王毅外相が28日に、文氏の対中特使だった李海チャン元首相と秘密裏に会い、THAAD配備決定の完全撤回を強く迫ったと伝えた。

 米中に板挟みの文氏が八つ当たりで、さらなる「反日行動」に出ないか心配だ。

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