韓国海保の「性びん乱」スキャンダルに北朝鮮の影

 韓国の海洋警察(日本の海上保安庁に相当)が汚職にまみれて摘発された。同時に、北朝鮮が絡んだ買春疑惑も浮上している。

 ■美貌のウェイトレス

 韓国メディアによると、釜山警察庁の海洋犯罪捜査隊は13日、収賄の疑いで昌原(チャンウォン)海洋警察署所属の52歳のA警衛(日本の警部補に相当)を書類送検したと明らかにした。A警衛は、警備艇部長及び艇長として勤務していた2014年2月頃から昨年11月まで、赤貝養殖業者やエビ網漁業者の海上での不法行為に目をつぶることの見返りとして、3人から計13回にわたり1550万ウォン(約154万円)を受け取ったという。

 これと同時に、捜査隊は、西海(ソヘ)地方海洋警備安全本部に所属する海洋警察官の買春疑惑情報を入手した。それによると、海洋警察官5人が、密輸関連の航路を検査するために中国の山東省を訪れた際、北朝鮮と関係のある人物の仲介により、現地で買春したというのだ。しかし、中国出張時にいきなり北朝鮮関連の人物から買春を斡旋されるというのも不可解だ。韓国メディアは、これ以上の内容を報じていないが、ここでひとつの疑いが浮かび上がる。

 海洋警察官たちは、中国の北朝鮮レストランを訪れたのではないだろうか。

 北朝鮮は外貨稼ぎを目的に、世界各地で北朝鮮レストランを経営している。韓国政府によると、北朝鮮レストランの数は世界に130店ほどあり、うち100店が中国に集中している。

 (参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発

 しかし核・ミサイル開発の暴走を受けて、北朝鮮レストランに対する風当たりも強まっている。

 ■北朝鮮レストランで強制売春

 韓国政府は昨年2月、自国民に対して北朝鮮レストランの利用を自粛するよう勧告を出した。この影響で客足が落ち、廃業を余儀なくされる北朝鮮レストランが続出した。そうした中で起きたのが、昨年4月の北朝鮮レストラン従業員の集団脱北事件だ。

 (参考記事:金正恩氏、美人ウェイトレスの集団脱北で「公開処刑」を指示か

 買春疑惑をもたれている海洋警察官が訪れたのは中国山東省だ。同省青島市の青島国際空港の近隣にある韓国人街には、3店舗の北朝鮮レストランが営業していた。現地情報筋によると、3店舗は既に廃業したというが、海洋警察官が訪れた昨年11月にはまだ営業していたと見られる。

 あくまでも推測に過ぎないが、海洋警察官たちは、北朝鮮レストランで飲食し、そこで買春を斡旋されたのかもしれない。北朝鮮本国へ上納金を納めなければならない北朝鮮レストランでは、厳しいノルマを達成するために密かに「強制売春」が行われていると言われている。

 (参考記事:中国の北朝鮮レストランで「強制売春」説が浮上)

 汚職事件は韓国の治安当局の問題だ。しかし、海洋警察官の買春行為に、北朝鮮レストランが絡んでいたとするなら人権問題でもある。なぜなら、北朝鮮レストラン従業員を含む北朝鮮の海外派遣労働者が置かれた劣悪な環境は、すでに国連でも告発されており、国際的な人権問題となりつつあるからだ。

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